保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

マスコミ

新型コロナと憲法(2)  ~対米従属での改憲は危険~

《憲法学が専門の棟居快行(むねすえとしゆき)・専修大学教授は「自由と安全を両立させる必要がある。安全を口実に国家が個人に介入し、内閣の勝手にさせないよう、国会が縛っていくことが大事だ」と指摘する》(5月3日付毎日新聞社説) これはその通りなの…

新型コロナと憲法(1)  ~日本国憲法は改正でなく廃棄すべし~

毎日社説は、 《コロナ対策を突き詰めれば、憲法問題に行き当たる》(5月3日付毎日新聞社説) と言う。そして 《憲法は、国民の「生命、自由及び幸福追求」の権利について「最大の尊重」を国に求めている。だが、過去1年間、憲法が保障する権利という視点…

福島第1原発処理水の海洋放出について(1) ~風評の素を巻き散らすマスコミと政治家~

《東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水を浄化した処理水の処分について、政府は関係閣僚会議を開き、海洋放出する方針を決めた》(4月14日付神戸新聞社説) が、各紙社説に目を通してみて、今回の政府の決定を素直に書けない社説がどれほど多い事か驚…

東京新聞の御用作家、半藤一利氏(5) ~目標と手段の混同~

《日本には国としてのしっかりした基軸があると半藤さんは書きます。それは、日本国憲法です。 「この平和憲法こそが人類を生かすための最大の理想であると思います」。そして「今がチャンスなんです。日本が率先して理想主義をどんどんやっていけばいいんで…

東京新聞の御用作家、半藤一利氏(4) ~殺戮に熱中する人間~

《日本人は時代の空気に順応しやすい。「そんな人たちは、戦争の悲惨の記憶が失われて、時間が悲惨を濾過(ろか)し美化していくと、それに酔い心地となって、再び殺戮(さつりく)に熱中する人間に変貌する可能性があるのじゃないでしょうか」(半藤一利『…

東京新聞の御用作家、半藤一利氏(3) ~新聞の黒歴史~

《昭和6年当時で大きかったのはラジオの存在です。今のNHKですが、日本放送協会は“国営”ですから、すぐ情報が入ります。満州事変なんか9月18日に起きて、19日の朝の6時からのラジオ体操の放送を中断して、「臨時ニュースを申し上げます」といって…

東京新聞の御用作家、半藤一利氏(2) ~デマを本当のことだと思ってしまう人達~

《われわれは、ちゃんと学んでいるでしょうか。都合の悪い歴史に目をつぶり、スマートフォンなどから好きなニュースだけ見て、それで満足していないでしょうか。 「かつてこの国にはおなじことがありました。戦争中の大本営発表を信じて、国民の多くが日本は…

東京新聞の御用作家、半藤一利氏(1) ~軽率な歴史観~

the historian will get the kind of facts he wants. History means interpretation. – E. H. Carr, What is History? (歴史家は自ら欲する類(たぐい)の事実を手に入れる。歴史とは解釈ということだ) ― 〇 ― 《ざっくばらんな語り口で、歴史を生き生き…

アイヌ不適切発言について

《日本テレビは12日、同局系の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族を傷つける不適切な表現があったとして、同日のニュース番組内でおわびした。 問題の発言は、動画配信サービス「Hulu(フールー)」の番組を紹介するコーナーであった。アイヌ女性のドキ…

UN「国際女性デー」なる女性逆差別について(1) ~マスコミの印象操作~

1908年アメリカ合衆国のニューヨークで、参政権のない女性労働者が労働条件の改善を要求してデモを起こした。これを受けドイツの社会主義者クララ・ツェトキンが、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治…

森会長の辞任について(4) ~アンファン・テリブル~

《辞任に追い込んだのは、市民の声である》(2月13日付毎日新聞社説) <市民>が大きな声を挙げれば、自分たちが気に入らぬ権力者を放逐(ほうちく)出来るかのように考えるのは、フランス革命前夜にも似た危険極まりない発想である。社会は声の大きな者…

森会長の辞任について(3) ~共産主義が<世界標準>ではない~

朝日社説子は、森氏の発言が 《女性の存在をおとしめ、五輪のイメージを失墜させた》(2月13日付朝日新聞社説) と言う。が、そうしたのは、森発言よりもむしろ大衆を煽り騒ぎ立てたマスコミの方ではなかったか。 「女性がたくさん入っている理事会が時間…

森会長の辞任について(2) ~多様性という画一~

《遅きに失している。ジェンダー平等や個人の自由への意識が低い国として、国際社会における日本の地位を低下させた責任も重大だ》(2月12日付北海道新聞社説) 果たして日本は<ジェンダー平等への意識が低い国>なのか。 この結果を見れば、むしろ日本…

森会長の辞任について(1) ~大衆を煽るマスコミ~

《東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞意を固めた。女性蔑視ととられる発言が国内外の反発を買ったことでの引責である…その労は多とするが、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと述べた一連の発言は、内容もタイミングも…

森元首相「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」発言について(3) ~マスコミの八つ当たり~

《組織委の会長がその取り組みを揶揄(やゆ)し、女性理事ひいては女性全般を侮辱したのだ。責任は極めて重い。 問われるのは森氏だけではない。発言があった際、出席していたJOCの評議員らからは笑いがおき、たしなめる動きは一切なかった。山下泰裕会長…

森元首相「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」発言について(2) ~逆差別~

が、やはり聞き手に女性を批判したかのように受け取られるような話し方をした森氏にも問題はある。はっきり言えば、話し方が下手なのである。言っていることは間違っていなくても、話の組み立て方や表現法が下手くそなので反感を買ってしまうのだ。「神の国…

森元首相「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」発言について(1) ~切り取り批判~

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が3日、日本オリンピック委員会の臨時評議員会で、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」と発言したことが波紋を広げている。 4日放送のワイドショー「羽鳥慎一モーニン…

韓国慰安婦判決について(3) ~情報戦に負けている日本~

《歴史問題は解決が難しい。一般的には第三国の仲裁や国際的な司法判断にゆだねる選択肢はあるが、できる限り、当事国間の外交で問題をときほぐすのが望ましい。 その意味で日韓両政府が省みるべきは、2015年の「慰安婦合意」とその後の対応だ。 粘り強…

韓国慰安婦判決について(2) ~根拠は日本側が提供の怪~

《判決は事実無根で耳を疑う。日本による「計画的、組織的、広範囲に行われた反人道的な犯罪行為」などと断じたが、調査や実証的研究で、女性を組織的に連れ去って慰安婦にしたという「強制連行」説は否定されている》(1月9日付産經新聞主張) <「強制連…

韓国慰安婦判決について(1) ~日本の常識は世界の非常識~

《韓国で故人を含む元慰安婦ら12人が、日本政府を相手取り、損害賠償を求めていた。ソウル中央地裁は原告の請求通り1人当たり1億ウォン(約950万円)の支払いを命じた》(1月9日付産經新聞主張) これに対し産經主張子は、 《判決は、史実を歪(ゆ…

学問の自由と平和(1) ~戦前戦争を煽り自由を抑圧したのは朝日だった~

《79年前の12月8日、日本は米英両国に宣戦布告した。戦場は中国大陸から太平洋に広がり、1945年の敗戦に至る。以後「平和国家」の理念を掲げて歩んできた道をふり返り、足元を見つめ直す日としたい》(12月8日付朝日新聞社説) <「平和国家」>…

大飯原発許可取り消しについて(1) ~分を弁えない素人達~

原発稼働を巡る判決が出るたびに同じことを言い続けているので食傷気味と言わざるを得ないけれども、各紙社説が挙(こぞ)って取り上げている以上これを看過するのもどうかと思うので、今回も懲りずにこの問題を取り上げてみたい。 《関西電力大飯原発3、4…

5年が経った日韓慰安婦合意について(1) ~予想された合意反故~

《日韓両政府が慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した2015年12月の合意から、28日で5年が経過した。形骸化しているのは残念だ》(12月29日付読売新聞社説) 幾つかの新聞社説がこの問題を取り上げているが、私にはこの問題を5年…

いつまで「アラブの春」という幻想を抱き続けるのか(2) ~民主主義は白魔術~

《春という言葉が持つ響きとは裏腹に、中東は今日もアラブの春が残した内戦やイスラム過激派の台頭、それに伴う経済の悪化に苦しむ。世界はこの間、テロの拡散や難民の増加など、脅威は中東だけの問題にとどまらないことを目の当たりにしてきた》(12月1…

いつまで「アラブの春」という幻想を抱き続けるのか(1) ~平和呆けの国に住まう民主主義信者の「幻想」~

12月20日付読売社説の「アラブの春10年 いつまで血を流し続けるのか」という標題が気になった。なんとも「上から目線」ではないか。彼等とて血を流し続けたくて流しているわけではない。それなのに安楽に<いつまで血を流し続けるのか>などとどうして…

経済音痴の日経社説

日本経済新聞は、一般紙とは異なった視点を提供してくれると思っている向きもおそらく少なくないのだろう。が、私の目には度々それが「おかしなもの」に映ってしまうのである。例えば、コロナ禍の今、財政再建の必要を前面に出すようなところである。 《少子…

元日社説を読む(2) ~毎日社説~

《民主政治は合意過程を重要視するが故に、意思決定に時間がかかるという欠点が指摘されてきた。それがコロナという容赦のない敵との闘いで顕在化した。 民主主義の旗手である米国で感染者が1900万人を超え、世界最悪となっていることが危機を象徴的にイ…

元日社説を読む(1) ~朝日社説~

《パンデミックが世界を覆い尽くす速度は昔日の比ではない。 地球環境は「気候危機」に立ち至った。 核の恐怖を伝える「終末時計」は昨年、人類滅亡まで「残り100秒」を指し、史上最悪を記録した。 いずれも、現代文明が産み落としたグローバルな巨大リス…

頓珍漢な読売元日社説(3) ~寒心に堪えない社説~

《技術も人間の営みである。人間力こそ国力の礎(いしずえ)であることを思い起こしたい。 デジタル化の問題でも、同様のことがいえる。国と地方の行政手続きなどは、システムをデジタル化して、国民の利便性を高める必要がある。しかし、教科書のデジタル化…

頓珍漢な読売元日社説(2) ~もはや意味不明~

《感染症は人の接触から蔓延(まんえん)し、生産活動を妨げて、供給と需要を同時に阻害する。そうだとすれば、対策としてはコロナを収束させることが第一となる。 なすべきことは、米国のシンクタンク(新経済思考研究所)の論文の、簡潔な表題の言葉に示さ…