保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

国際政治

シナのTPP参加など有り得ない

「シナ」という言葉は侮蔑語ではない。英語のChinaと同系統の言葉である。が、おそらくほとんどの戦後日本人が洗脳され「中国」と呼ばされてしまっている。 逆に「中国」は「世界の中心の国」という意味であり、このように呼ぶことは日本が「シナ」の支配下…

UN創設75年について(6) ~夢としてのUN~

《聯盟(れんめい)の理念は、徐々にすべての國家の上に擴(ひろ)がるべきであり、かくて永遠平和にまで導いて行くのであるが、その實現(じつげん)性(客観的實在性)は證示(しょうじ)せられ得るのである。何故かと言へば、もし幸運にも、ある強力にし…

UN創設75年について(5) ~小沢一郎『日本改造計画』~

「国連幻想」の好例として小沢一郎『日本改造計画』(1993年刊)がある。 《冷戦時代の国連は、米ソによる覇権争いの場だった。このため、双方の拒否権によって何ひとつ有効な平和維持政策をとれなかった。東西両陣営の上に浮いた存在だったといえる。と…

UN創設75年について(4) ~UNの成果って何?~

《75年の歴史の中でも重要な成果の1つが、1960年に総会で採択された植民地独立付与宣言であろう。「あらゆる形の植民地主義をすみやかに、かつ、無条件に終止させる」と明言した。このため60年代にアジア・アフリカの植民地が次々と独立し国連に加…

UN創設75年について(3) ~どうしてシナが常任理事国なのか~

《国際連盟の失敗の理由はアメリカやソ連が不参加だったことのほかに、総会や理事会が大国も小国もまったく同等の全会一致を基本としたため、連盟全体としての意思が決められなかったことだとされた。(中略) このため1944年のダンバートンオークス会議…

UN創設75年について(2) ~共産主義の巣窟~

《国連は自衛のためか、あるいは集団安全保障に関する場合を除いて、武力による威嚇や武力の行使を認めていない。そして安全保障理事会が総会に優越して、国際紛争の解決に必要な経済的、外交的、軍事的制裁の権限を持つ。拒否権がある常任理事国は5戦勝国…

UN創設75年について(1) ~「国連」は明らかな誤訳~

《国際連合が発足して24日で75年を迎えた》(10月24日付琉球新報社説) 日本で「国際連合」と呼ばれている組織は英語ではUnited Nations(UN)であり、第2次世界大戦における「連合国」がその母体である。どうして日本でいかにも中立的な組織であ…

RCEP署名は軽率だ

《日中韓など15カ国が、東アジアの地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に署名した。成長著しいアジア地域に巨大な自由貿易圏を築く意義は大きい》(11月15日付日本経済新聞社説) この能天気さは何なのか。米国とシナの新冷戦が勃発している中で、…

シナ習主席の2060年温室ガス排出ゼロ宣言について

《中国の習近平国家主席が9月22日に行った国連総会一般討論でのビデオ演説で、2060年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする脱炭素社会の実現を目指すと表明した。世界最大の二酸化炭素(CO2)排出国である中国が30年までに排出量が減少に転じ…

安倍外交を総括する(3) ~安全運転政権~

《安倍晋三首相が再登板した時、安全保障環境は、第1次政権のころと様変わりしていた。中国は世界第2位の経済大国になり、軍拡と海洋進出の動きを強めていた。大国化する中国にどう向き合うかが、政権の最重要課題となった。 このため、首相は保守的なイデ…

安倍外交を総括する(2) ~質量転化の法則~

《「積極的平和主義」「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」―この7年8カ月、安倍晋三首相は、そうした言葉で外交方針や成果をアピールしてきた。 首相官邸のホームページ(今年1月17日現在)によると、訪問した国・地域は80、飛行距離は地球40周分近…

安倍外交を総括する(1) ~安倍首相辞任の各国・地域の反応~

《憲政史上最長となった安倍政権は、日本としては例の少ない「外交の顔」をつくった。 しかし、それに見合うような成果は伴わなかった。数々の看板を掲げたものの、首脳の個人的関係の演出ばかりが上滑りした感がぬぐえない》(9月3日付朝日新聞社説) こ…

被爆75年に当たって(3) ~平和主義の「倒錯」~

《まず世界の核兵器の9割を専有する米国とロシアが削減に動くべきだ。 両国に残る唯一の核軍縮ルールである新戦略兵器削減条約(新START)は、来年2月に期限を迎える。青天井の軍拡を防ぐために、両政府は延長の合意を結ばねばならない。 リスクの削…

被爆75年に当たって(1) ~「核抑止論」は「虚構」~

《大半の核兵器は、一触即発の臨戦態勢に置かれている。戦争の意図がなくとも、偶発や誤算から核攻撃の応酬がおきる危うさと隣り合わせだ》(8月5日付朝日新聞社説) 戦争状態にないのに誤作動によって核ミサイルが飛び交うなどと危ぶむのは「妄想癖」が過…

再び敵基地攻撃能力について(3) ~愚かなる論理の飛躍~

《敵基地攻撃能力は「専守防衛」から逸脱するとの懸念が根強く、与野党から慎重な検討を求める声が上がる。専守防衛は日本の防衛政策の根幹である。拙速な議論は許されない》(7月18日付南日本新聞社説) <専守防衛>などという自縄自縛(じじょうじばく…

再び敵基地攻撃能力について(2) ~専守防衛の檻に閉じ込められた日本~

《「敵基地攻撃能力の保有」を事実上求める自民党の提言は、「専守防衛」の憲法9条を逸脱するのでは、との疑問が拭えない。地域の軍拡競争が加速すれば、真の抑止力にもならないのではないか》(8月5日付東京新聞社説) この際、憲法9条についてじっくり…

再び敵基地攻撃能力について(1) ~周辺国にお伺いを立ててきた日本~

4日午前行われた河野太郎防衛相の記者会見でのやり取りが話題になっている。 東京新聞上野実輝彦記者:安全保障政策の見直しに関して自民党提言にあったような相手国の領域へのミサイル阻止能力等検討する場合はですね、周辺国からの理解というのが重要にな…

李登輝氏逝去について(3) ~日本精神~

《日本は先の大戦に敗れるまで半世紀、台湾を植民地支配していた。その歴史を背景に、李氏は日本にとって特別な政治家だった。植民地時代の台湾で生まれ、京都帝大に学んだ。日本軍人として終戦を迎えた。 流暢(りゅうちょう)な日本語で「22歳まで自分は…

李登輝氏逝去について(2) ~東京社説子が勝手に抱く「台湾の悲哀」~

《李氏を語る時、忘れてはならないのは「台湾の悲哀と誇り」を自身が強く感じ、その思いを台湾統治に結実させてきた政治家であるという視点であろう。 李氏は90年代初め、台湾を訪れた作家の司馬遼太郎氏と対談し「台湾人に生まれた悲哀」に言及した。その…

李登輝氏逝去について(1) ~中共と親中派の策動を可視化する探照灯~

台湾民主化の父・李登輝元総統が逝去(せいきょ)された。 が、例によって日本の政治に不可思議な動きが見られる。 《台湾の民主化を進めた李登輝(り・とうき)元総統の死去を受け、日本政府が弔辞を送る準備を進めていることが31日、分かった。政府関係…

尖閣諸島領有は風前の灯火(3) ~防衛白書は黒い資料?~

《防衛省は、ことしの防衛白書で、中国当局の船が沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域で活発に活動している状況を取り上げ「力を背景とした一方的な現状変更の試みを執ように継続しており、事態をエスカレートさせる行動は全く容認できるものではない」としてい…

尖閣諸島領有は風前の灯火(2) ~日本政府の本気度が試されている~

《尖閣諸島周辺で神をも畏れぬ蛮行がまかり通っている。尖閣は日本固有の領土だが、領土問題など「ない」と叫び、どれだけ史実を並べたとて、領土の要は実効支配である◆全知全能の神なら別だが、本来、無から有は生じない。「ない」ものは「ない」。ところが…

デモと民主主義 ~「民主主義の赤字」~

《世界各地で抗議デモの嵐が吹き荒れている。人々が現状に不満を募らせ、変化を求めている証しだろう…世界の多くの国々で市民の不満がかつてなく高まっている。共通しているのは、政治不信と将来不安である。極めて憂慮すべき事態だ》(1月16日付毎日新聞…

日米豪印「安全保障ダイヤモンド」構想について

《オーストラリアとインドが安全保障面の協力強化で合意した》(6月23日付産經新聞主張) 産經主張子はこれを歓迎する。 《日米が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想の具体化に資する意義は大きく、歓迎したい》(同) 外務省HPには次のような説…

敵基地攻撃能力について(3) ~米国任せこそ改めるべき~

《脅威に備え、新たなミサイル防衛の検討は必要だろう。だが、どんな兵器を持つかは他国へのメッセージになる。敵基地攻撃の議論は周辺国を刺激し、軍拡競争に火をつけかねない。たとえ防衛目的であっても攻撃すれば、全面戦争に進む危険もはらむ。それは「…

軍艦島での朝鮮人労働について

《日本政府が15日、韓国人の強制労働で悪名高い長崎県の軍艦島(端島)炭鉱の真実を歪曲(わいきょく)した「産業遺産情報センター」(東京・新宿区)の一般公開を強行した》(6月15日付朝鮮日報日本語版) <事実を歪曲した>とする根拠は何か。根拠がな…

地球温暖化防止政策「グリーン・リカバリー」について(1) ~温暖化ノイローゼ~

《今年の秋に予定されながら、新型コロナウイルスの影響で延期されることになった第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の開催が、来年秋と決まった。 気候危機は深刻化し、地球温暖化対策は待ったなしだ。会議までの時間を有効に使い、温…

地上イージス配備計画停止について(3) ~敵基地攻撃能力~

安倍首相は<地上イージス>に代わる最強の札を切ってきた。「敵基地攻撃能力」である。 《安倍晋三首相が18日の記者会見で、敵のミサイル発射基地を攻撃し、発射を抑止する「敵基地攻撃能力」の保有を検討する意思を示したのは、北朝鮮など周辺国のミサイ…

「国際女性デー」について(4) ~マルクスの妄念~

《日本は国連の女性差別撤廃条約を1985年に批准し、そのための国内法の整備として男女雇用機会均等法も制定した。 それらによって取り組みは一定進んだが、国際的にみれば実態は大きく立ち遅れている。 世界経済フォーラムが発表した2019年の「男女…

国連を利用する狡猾な中国(3) ~国連忌避ではいられない~

《特許や商標など知的財産の保護と利用促進をはかる国連の専門機関、世界知的所有権機関(WIPO、本部ジュネーブ)の次期事務局長を決める選挙が4日に行われ、米国などが推すシンガポール特許庁長官のダレン・タン氏が、中国出身の王彬穎WIPO事務次…