保守論客の独り言

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日本を「核の先制不使用」の例外にせよと主張するシナ軍事評論家(2) ~国際世論を味方に付けろ!~

The commentator points to recent remarks by high-ranking Japanese officials as the motivation behind his proposal. Japan's Defense Minister Nobuo Kishi and his deputy, Yasuhide Nakayama, have spoken in support of Taiwan's security in the face of an increasingly assertive China. – NEWS WEEK, 7/14/21 AT 11:17 AM EDT

(解説者は、彼の提案の背後にある動機として、日本の高官による最近の発言を挙げる。日本の岸信夫防衛大臣中山泰秀防衛副大臣は、シナの主張が強まっているのをものともせず、台湾の安全保障を支持する発言をしている)

Taro Aso, Japan's deputy prime minister, also made headlines last week when he suggested a Chinese attack on Taiwan would threaten Japan's survival, necessitating a collective defense of the self-ruled island with U.S. forces.

Sunday's controversial video calls on the Chinese leadership not only to retaliate against any Japanese troops that come to Taiwan's aid, but also declare all-out war against Tokyo for intervening in its "unification" plans.

(日本の麻生太郎副総理も先週、中国が台湾を攻撃すれば日本の生存が脅かされ、米軍と共に自治島の集団自衛が必要になると発言し、話題となった。

日曜の、論議を呼ぶビデオは、台湾を援助するいかなる日本軍にも報復するだけでなく、東京がシナの「統一」計画に介入することに対して全面戦争を宣言することもシナ指導者に求めている)

 「力の均衡」(balance of power)を考えれば、日本の政治家がこのように台湾を擁護する発言をするのも分からないではない。が、私はこのような「チキンレース」は嫌いである。最後にはどちらかが折れることをもって「チキンレース」は成立する。が、裏を返せば、どちらも折れなければ衝突するということである。シナも日米もどちらも折れない可能性は言うほど低くはないように思われる。

 私は、武力行使も辞さないなどと強硬な態度をとる前に、そもそもシナには台湾統治の正統性がないことを問題にすべきであろうと思っている。台湾はシナのものではない、このことを国際社会において確認すべきではないかということである。

 台湾のみならず満洲チベットも新疆ウイグルも歴史的にシナのものではない。歴史的に統治してきたわけではない地域を領有しているということは、シナは現在進行形の侵略国家だということである。先ずもって問題にされるべきはそのことである。

 遠い地の欧米諸国がそのことを知らないのは当然としても、近隣の日本人さえそのことを意識している者はほとんどいないに違いない。世界はシナの情報戦にしてやられているのである。

"When we liberate Taiwan, if Japan dares intervene by force, even if it only sends one soldier, one plane or one ship, we will not only return fire, but also start a full-scale war against Japan," the commentary says.

(「我々が台湾を解放する際、日本が敢えて武力介入するならば、たとえ兵士1人、飛行機1機、船1隻しか送らなくとも、我々はただ応戦するだけでなく、日本に対し全面戦争を開始することになるだろう」と解説は言う)

"First, we will use nuclear bombs. We will continue to use nuclear bombs until Japan offers its second unconditional surrender," it adds.

(「まず、核爆弾を使用する。日本が2度目の無条件降伏をするまで、核爆弾を使い続ける」と付け加えている)

"By singling out Japan as an 'exception' to our no first use commitment, we are warning Japan and the world that if Japan intervenes militarily in our domestic affairs, including in the unification of Taiwan, nuclear weapons will be used against Japan, and will be used continuously until its unconditional surrender," the footage concludes.

(「日本を先制不使用の約束の『例外』とすることで、もし日本が台湾統一を含む内政に軍事介入すれば、日本に対して核兵器が使用され、無条件降伏するまで使い続けるということを日本と世界に警告しているのだ」と映像は締めくくっている)

 戦後日本はこのような「脅し」に対処する術を持ち合わせてはいない。ここまで言われれば、日本も核武装の議論を始めるしかないと私は思うけれども、それが出来ないのが戦後日本なのである。

 武力ではなく外交でというのであれば、国際世論を味方に付けるべくもっと汗をかくこと、そのことが必要だと思われるのであるが、それが出来ないのもまた戦後日本なのである。【了】