保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

時事問題

安倍政治を振り返る(3) ~倫理観無きマスコミ~

《忘れてはならないことがある。安倍晋三首相にまつわる複数の疑惑だ。うやむやのままに放置すれば、社会を支える倫理観が損なわれかねない。 (中略) 「モリ・カケ・サクラ」。妻が名誉校長に就いていた森友学園への国有地売却問題、「腹心の友」が理事長…

安倍政治を振り返る(2) ~「憲法とは権力を縛るもの」とは絶対か~

《「憲法とは何か」という教科書的な定義にさえ、首相は疑義を挟み込んだ。「憲法とは権力をしばるもの」という素朴でわかりやすい理解に対し、「かつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考えだ」と国会で反論した》(9月3日付東京新聞社説) <憲…

安倍政治を振り返る(1) ~解釈改憲~

《ルールを壊してから進む―それが安倍晋三政権の政治手法ではなかったか》(9月3日付東京新聞社説) と東京社説子は宣(のたま)う。が、ルールを壊したのではない。変えたのである。 ルールの変え方には2つある。1つはルールに基づいた条文記述の変更、…

「このまま行けば日本は終了」?

ネットを見ていて「このまま行けば日本は終了」という表題が目に入った。一体だれがこのようなことを言っているのか気になって記事を見てみたら、米国在住作家の冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ)氏によるものであった。「朝まで生テレビ」や「正義のミカタ」…

「産業遺産情報センター」の展示に「いちゃもん」をつける朝日新聞(2)

《当時を知る人びとの証言が、貴重な価値をもつのは論をまたない。しかし、個々の体験の証言を取り上げるだけでは歴史の全体像は把握できない》(7月9日付朝日新聞社説) これはその通りだ。このことが分かっていたなら、「従軍慰安婦」の虚報はなかったは…

「産業遺産情報センター」の展示に「いちゃもん」をつける朝日新聞(1)

《5年前に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」に関する展示をめぐり、日本と韓国の間で摩擦がおきている。戦時中の徴用工の説明について、日本側が十分な対応をしていないからだ》(7月9日付朝日新聞社説) 日韓で様々な軋轢(あつれき)…

アベノミクス検証について(4) ~トリクルダウン~

《アベノミクスの恩恵を受けたのは、大企業など一部にとどまった。大企業や富裕層が潤えば、それが滴り落ちるように地方や中小零細企業にも行き渡る、という「トリクルダウン」理論のシナリオ通りにはいかず、かえって格差を広げている。多くの国民にとって…

アベノミクス検証について(3) ~計画経済か家父長的か~

《金融緩和と財政出動だけでは景気を刺激しても一時的で終わるのが通例だ。民間主導の成長にバトンタッチできなければ、本格的な回復は望めない。アベノミクスも金融、財政に続く第三の矢として成長戦略の強化を目指した。 首相は選挙のたびに成長戦略と称し…

アベノミクス検証について(2) ~アベノミクスの影~

《誤算の最大の要因は、賃金が伸び悩んだことだ。円安に伴い、大企業は輸出で潤った。だが国民には十分還元されず、景気の柱である消費は低調だった。 格差問題も深刻化した。首相は雇用改善を強調したが、賃金が低い非正規労働者が大半だった。一方、株高の…

アベノミクス検証について(1) ~アベノ「ミックス」の蹉跌(さてつ)~

各紙社説が安倍政権最大の看板政策「アベノミクス」の検証というか再批判を行っている。 《安倍政権はまず、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を掲げた。金融政策手法の「異次元」さこそ際だったが、この「3本の矢」自体は不況…

石破茂氏は「オワコン」だ!(3) ~負のオーラ~

《21世紀を端的に申し上げますが、世界の人口が倍になる。日本の人口が半分になる。それが21世紀であります》(産経ニュース2020.9.8 16:37) <日本の人口が半分になる>と言い切る石破氏は「予言者」なのか。おそらく何ら少子化対策を施さねばという前…

石破茂氏は「オワコン」だ!(2) ~民主主義命~

《民主主義。終わったとは言わないが、大きく変質を遂げた。それが平成だったと思う。大勢の人が参加をしなければ民主主義は成り立たない。正しい情報が有権者に与えられなければ、民主主義は機能しない。少数意見が尊重されなければ、民主主義は機能しない…

石破茂氏は「オワコン」だ!(1) ~ミスター自虐史観~

最近、「終わったコンテンツ(内容)」を「オワコン」と呼んだりするが、石破茂氏の発言を聞いているとまさに「オワコン」と思わざるを得ない。 自民党総裁選に立候補した石破茂元幹事長は、8日午後の所見発表演説会で、どうして戦前の日本が戦争になったの…

安倍外交を総括する(3) ~安全運転政権~

《安倍晋三首相が再登板した時、安全保障環境は、第1次政権のころと様変わりしていた。中国は世界第2位の経済大国になり、軍拡と海洋進出の動きを強めていた。大国化する中国にどう向き合うかが、政権の最重要課題となった。 このため、首相は保守的なイデ…

安倍外交を総括する(2) ~質量転化の法則~

《「積極的平和主義」「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」―この7年8カ月、安倍晋三首相は、そうした言葉で外交方針や成果をアピールしてきた。 首相官邸のホームページ(今年1月17日現在)によると、訪問した国・地域は80、飛行距離は地球40周分近…

安倍外交を総括する(1) ~安倍首相辞任の各国・地域の反応~

《憲政史上最長となった安倍政権は、日本としては例の少ない「外交の顔」をつくった。 しかし、それに見合うような成果は伴わなかった。数々の看板を掲げたものの、首脳の個人的関係の演出ばかりが上滑りした感がぬぐえない》(9月3日付朝日新聞社説) こ…

安倍首相退陣表明について(5) ~小人閑居して不善を為す~

《新型コロナの流行への対応は、ちぐはぐだったと言わざるを得ない。 2次にわたる大規模な補正予算で様々な給付措置を実現したものの、煩雑な手続きや、支給の遅れに批判が集中した。マスクの一律配付や、首相が寛(くつろ)ぐ動画の配信に、違和感を覚えた…

安倍首相退陣表明について(4) ~哲学無き政権運営~

《第2次安倍政権は、国民に次々と期待を振りまく政策を展開した。 発足早々、大規模な金融緩和や財政出動など「三本の矢」からなる「アベノミクス」でデフレ脱却を掲げ、経済成長への期待から株価は上昇した。円高傾向も反転した。 だが実質所得は伸びず、…

安倍首相退陣表明について(3) ~<安倍一強>は<多弱>の裏返し~

《長期政権は「安倍一強」とも呼ばれる政治状況を生み、与党議員や官僚らの間に、首相ら政権中枢に過度に配慮する忖度(そんたく)をはびこらせた。 格安での国有地売却が問題視された森友学園を巡る問題では、官僚機構のトップとして君臨してきた財務官僚が…

安倍首相退陣表明について(2) ~裏のある得手勝手な批判~

《選挙で得た数の力に物言わせて進めたのは、国民の知る権利を脅かす特定秘密保護法、集団的自衛権の行使を認める安全保障法制の制定だった。 治安維持法の再来とされる「共謀罪」法も忘れてはならない。 いずれも国民に正面から訴えて信任されたとは言えな…

安倍首相退陣表明について(1) ~最後まで難癖を付ける各紙社説~

安倍晋三首相が体調の悪化を理由に辞意を表明した。これを受け各紙社説は安倍政権の総括を行っている。が、権力批判は「正義」とばかりに罵詈雑言(ばりぞうごん)が飛び交っている。口角泡を飛ばす姿は、もはや「病的」と言うに相応しい。 ― 〇 ― 《首相在…

靖国神社閣僚参拝について

《敗戦から75年の日に、安倍首相に近い3人を含む4閣僚が靖国神社に参拝した。自らは参らず、自民党総裁として玉串料を奉納するにとどめたとはいえ、政権全体の歴史観が問われる事態である》(8月16日付朝日新聞社説) 朝日の歴史観が絶対的なものであ…

球磨川氾濫その後 ~もし川辺川ダムがあったなら~

《熊本豪雨で氾濫し、「暴れ川」の異名通り、過去にも浸水被害を生じさせてきた球磨川では、かつてその支流で建設が計画され、中止された川辺川ダムが改めて注目されている。 国が1966年に発表した計画は、地元で賛否が分かれて難航。2008年に蒲島郁…

GDP大幅減について

《内閣府が17日に発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質で前期比7.8%、年率換算では27.8%それぞれ減った。 減少率はリーマン危機直後の09年1~3月期(年率17.8%減)を超え、景気の体感に近い…

戦後75年の終戦の日を迎えて(5) ~蛸壺歴史観~

《ぜひ読み返してほしい文章がある。安倍晋三首相が5年前に発表した戦後70年談話である。(中略) 明治の日本が世界の列強に屈しまいと立ち上がった日露戦争のような戦いは「植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけた」と肯定…

戦後75年の終戦の日を迎えて(4) ~戦後の偏った歴史観~

《開戦時、政府関係者の念頭を支配したのは日露戦争の成功体験だ。自らの弱点を正視せず、都合のいい歴史を思い出す精神構造が平和論を弱腰と排除した》(8月15日付毎日新聞社説) 日露戦争の成功体験が後々の判断に影響しているだろうことは否定しないが…

戦後75年の終戦の日を迎えて(3) ~戦前日本のポピュリズム~

《軍部の独走だけにとらわれず、開戦の背景にあるものにも目をこらす必要がある。見過ごせないものの一つがポピュリズム(大衆迎合主義)だ》(8月15日付毎日新聞社説) 最近流行りの「ポピュリズム」を戦前の日本に適用して歴史を再解釈しようというもの…

戦後75年の終戦の日を迎えて(2) ~東条が退けた机上演習~

《日本国憲法は「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにする」とし、「主権が国民に存する」と宣言した。不戦の誓いが民主主義と連結した戦後思想は、国民に浸透しているといえるだろう》(8月15日付朝日新聞社説) <不戦の誓い>を…

戦後75年の終戦の日を迎えて(1) ~民主主義信者の戦後~

《日本が戦争に敗れて、きょうで75年である。 筆舌に尽くせぬ惨状を経て、この国は戦争の愚かさと平和の貴さを学んだ》(8月15日付朝日新聞社説) 何と偉そうな物言いであろうか。そもそも日本を<この国>などと見放しているのが気に入らない。 我々日…

森友を「済んだこと」にさせないと息巻く信毎社説

《国有地はなぜ大幅に値引きされて売却されたのか。公文書の改ざんは誰が何のために指示したのか―。森友学園をめぐる疑惑は、核心がいまだ解明されないままだ。「済んだこと」にさせてはならない》(7月12日付信濃毎日新聞社説) 社説の見出しには<「済…