保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

政治

九州豪雨について(1) ~民主党政権の失態~

《記録的な豪雨が九州を襲った。数十年に1度の雨が各地で降り、被害が広範囲に及んでいる》(7月7日付毎日新聞社説) まずは球磨川の氾濫である。 《熊本県南部を半円を描くように流れる球磨川は、山間の盆地や狭い谷を抜ける。「日本三急流」の一つに数…

都知事選について(2) ~現職は「公約」よりも「実績」の評価が必要~

現職候補が信任されるか否かは耳触りの良い「公約」よりもむしろ「実績」の評価にあるべきだ。 《小池氏は前回知事選で待機児童ゼロや介護離職ゼロといった「7つのゼロ」を掲げたが、そのほとんどは達成できていない。同じ轍(てつ)を踏むことは許されない…

都知事選について(1) ~政党も問題、マスコミも問題~

《東京都知事選は小池百合子氏が圧勝し、再選を果たした。一極集中がさらに進み、地方にも大きな影響を与える首都の選挙としては、論戦があまりに低調すぎたと言わざるを得ない》(7月7日付山陽新聞社説) 確かに<論戦があまりに低調すぎた>感は否めない…

敵基地攻撃能力について(3) ~米国任せこそ改めるべき~

《脅威に備え、新たなミサイル防衛の検討は必要だろう。だが、どんな兵器を持つかは他国へのメッセージになる。敵基地攻撃の議論は周辺国を刺激し、軍拡競争に火をつけかねない。たとえ防衛目的であっても攻撃すれば、全面戦争に進む危険もはらむ。それは「…

敵基地攻撃能力について(2) ~法理上問題ない敵基地攻撃能力保持~

《弾道ミサイルなどの脅威から国民を守ることは、政府に託された使命であることに異論はない。脅威に対処することは当然だ。 しかし、専守防衛は戦後日本の国家戦略でもある》(6月26日付東京新聞社説) 国家の自由な動きを封じ込める<専守防衛>が日本…

敵基地攻撃能力について(1) ~「専守防衛」という自縄自縛~

《政府が安全保障戦略の見直しに向けた議論を始めた。敵のミサイル発射拠点を破壊する「敵基地攻撃能力」の保有を認めるか否かが焦点となる》(6月26日付東京新聞社説) 「敵基地攻撃能力」などと仰々しい言葉を使うから、何かとんでもないことを言い出し…

“Black Lives Matter”について(2) ~「力」で抑え込むしかない米国~

今回の“Black Lives Matter”運動の高まりが、ジョージ・フロイド氏の死亡が切っ掛けとなったという意味では、「黒人の命は大事」という意味合いが強いのだろうけれども、根底に米国社会における黒人差別問題があるという意味では、「黒人の生活は大事」とい…

“Black Lives Matter”について(1) ~「黒人の命は大事」or「命も大事」?~

去る5月25日、米ミネアポリス近郊で、アフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイド氏が警察官の不適切な拘束によって亡くなったことを契機として、米国のみならず世界各地で”Black Lives Matter”運動が巻き起こっている。 まず私が気になったのは、この英語は…

地球温暖化防止政策「グリーン・リカバリー」について(2) ~グリーン・リカバリーという儲け話~

《小泉進次郎環境相は10日、気候変動対策の官民組織「気候変動イニシアティブ(JCI)」と新型コロナウイルスが収束した後の経済回復について意見交換した。脱炭素社会を目指し、環境と調和した経済復興「緑の回復」(グリーン・リカバリー)が重要との…

地上イージス配備計画停止について(3) ~敵基地攻撃能力~

安倍首相は<地上イージス>に代わる最強の札を切ってきた。「敵基地攻撃能力」である。 《安倍晋三首相が18日の記者会見で、敵のミサイル発射基地を攻撃し、発射を抑止する「敵基地攻撃能力」の保有を検討する意思を示したのは、北朝鮮など周辺国のミサイ…

地上イージス配備計画停止について(2) ~対米従属を改めろ~

《迎撃ミサイルの発射後に切り離す推進装置「ブースター」を自衛隊演習場内や海に確実に落とせない技術的な問題が判明したためだ。そんな初歩的なことがなぜ、分からないのか》(6月17日付琉球新報社説) たとえ分かっていても、それを口に出せない「大人…

地上イージス配備計画停止について(1) ~判断の難しい<費用対効果>~

陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」計画の停止を河野太郎防衛相が表明した。これに対し、各紙社説は例によってぼろかすに書く。 《費用対効果に疑問をもたれながら、「導入ありき」で突き進んだあげく、地元の強い反対に直面し、破綻(は…

通常国会閉会について(4) ~神戸新聞社説~

《感染再拡大への備えや政府対応の遅れ、政権を取り巻く疑惑の解明など課題は山積している。国民に長期戦への覚悟を求めながら、丁寧な説明をせず、議論を避ける。閉会を急いだ安倍政権の姿勢は、国民を代表する立法府の軽視にほかならない。 閉会中も国会は…

通常国会閉会について(3) ~北海道新聞社説~

《空前の危機への不断の対処が政治に求められている。国会閉会はその使命を放棄したに等しい》(6月18日付北海道新聞社説) 成程、不断の対処が政治に求められているのだとしても、国会での<不断>の議論が求められているわけではあるまい。 《安倍首相…

通常国会閉会について(2) ~東京新聞社説~

《通常国会が会期を延長せず、きのう閉会した。新型コロナウイルスの感染拡大で、国民の暮らしや仕事が脅かされ、政治の役割は増しているにもかかわらず、国会はなぜ、国民から負託された役割を果たそうとしないのか》(6月18日付東京新聞社説) なので臨…

通常国会閉会について(1) ~毎日新聞社説~

通常国会が会期を延長せず閉じられたことについて各紙社説は悪口雑言(あっこうぞうごん)を並べ立てる。 《延長を拒む理由は明らかだ。 後手に回るコロナ対策への不満や検察人事問題などから安倍晋三内閣の支持率は急落している。 最近では持続化給付金の不…

韓国のWTO提訴手続き再開について

《韓国が、日本による半導体材料の輸出規制強化について世界貿易機関(WTO)への提訴手続きを再開すると発表した》(6月12日付毎日新聞社説) 自分勝手なことしか言わない国だから、「勝手にしたら」としか言い様がない。 《日本は昨年7月、韓国の輸…

横田滋さん死去について(3) ~ゴルディウスの結び目~

《北朝鮮の非道さを非難するとともに、日本政府には問題の解決へ向けた有効な方策を急ぐよう強く求める》(6月7日付朝日新聞社説) 朝日もやっと北朝鮮を非難したかと考えるのはまだ早い。この日本語は曖昧である。語順を変えて、 日本政府には、北朝鮮の…

横田滋さん死去について(2) ~植民地支配という「嘘」~

今でも戦前日本は朝鮮を植民地化して悪逆無道なことを行ったのであるから、日本人が北朝鮮に拉致されても仕方がない面があると思っている日本人が少なくないのだろうと思われる。実際、日本は植民地支配に対する国家的謝罪を繰り返している。 「わが国は、遠…

横田滋さん死去について(1) ~各紙社説の白々しさ~

北朝鮮による拉致の被害者横田めぐみさんの父、滋さんが亡くなった。 各紙社説も拉致被害者およびその関係者に寄り添うが如くこの訃報を扱っているが、私はその言葉の白々しさに虫唾(むしず)が走る思いがするのである。 《この悲劇を繰り返してはならない…

麻生氏の<民度>発言について(3) ~文化的小児病~

判断能力の発展段階からみて、それ相応以下にふるまう社会、子供を大人にひきあげようとはぜず、逆に子供の行動にあわせてふるまう社会、このような社会の精神態度をピュアリリズムと名付けよう(ホイジンガ『朝(あした)の影のなかに』「XVI ピュアリリズ…

麻生氏の<民度>発言について(2) ~心卑しき文句垂れ~

《日本の新型コロナウイルスによる死者が欧米諸国と比べて少ないことについて、麻生太郎副総理兼財務相が4日の参院財政金融委員会で「民度のレベルが違う」と発言した。「民度」は人民の生活や文化の程度を意味する。 新型コロナで多数の死者を出した国々は…

麻生氏の<民度>発言について(1) ~「何言ってるか分からない」蓮舫女史~

《麻生副総理兼財務大臣は、4日開かれた参議院の財政金融委員会で、日本での新型コロナウイルス感染症による死者数はほかの先進国と比べて少ないと指摘したうえで、その理由について「国民の民度のレベルが違う」と述べました》(NHK NEWSWEB 2020年6月4日 …

種苗法改正案について(2) ~日本の農業の未来図をどう描くかが問題だ~

《改正案の背景には、近年、登録品種の優良なブドウやイチゴなどが中国や韓国に不正に持ち出されて栽培され、販売されているケースが相次いでいることがある。 このため、開発者が品種登録の際に輸出可能な国や国内の地域を指定できるようにし、歯止めをかけ…

種苗法改正案について(1) ~一理ある柴咲コウの問題提起~

女優・柴咲コウ女史が と反旗のツイート(現在は削除)を投稿し一躍話題となった「種苗法」。「検察庁法」と印象が重なってしまいがちであるが、反政府色の強い小泉今日子女史と違い、柴咲女史の主張には(別にファンだからという訳ではないが)一理あると思…

黒川検事長の辞職について(3) ~自分には多くを課さない人達~

《歴史の下降期、すなわち国家が分立主義の犠牲となって分裂する時期には、大衆は大衆であることを欲せず、大衆の一人一人が指導的人物であると信じ、すべて卓越した者に反逆し、彼らに嫌悪や愚昧や妬みを浴びせる。そういうときには、大衆は自分のばかげた…

黒川検事長の辞職について(2) ~<法の支配>とナチス~

<法の支配>にとって何とも都合悪いのが「ナチスドイツ」の存在である。このことを糊塗(こと)しようとするから何を言っているのか分からなくなる。 《「法の支配」の原理に類似するものに、戦前のドイツの「法治主義」ないしは「法治国家」の観念がある。…

黒川検事長の辞職について(1) ~法の支配~

《東京高検の黒川弘務(ひろむ)検事長が辞表を提出した。コロナ禍で外出自粛が求められているさなかに、産経新聞記者の自宅で賭けマージャンをしたと週刊文春が報じ、法務省の聞き取りに氏も事実を認めたという。 公訴権をほぼ独占し、法を執行する検察官と…

芸能人の政治的発言について(4) ~対案なき無責任な反対~

《絶対に認められないことがある一方で、例えば、夫婦別姓制度などは、是か非か以外に選択制という第三の道がある。「妥協」というと、「敵-友」といった単純な二項対立的政治観に立てば、否定的な意味となろうが、本来は読んで字の如(ごと)く、多様な人…

芸能人の政治的発言について(3) ~ころっと騙される政治素人~

芥川賞作家の平野啓一郎氏は言う。 《「政治について語ること」は、依然としてタブー視されがちである。政治は立法を伴って、一つの社会システムを形成するために、対立する意見に優劣をつけ、選択を迫ることになる。検察庁法改正によって、内閣や法務大臣に…