保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

政治

川崎ヘイト条例について(2) ~ヘイトか否かの判断は恣意的~

《特定の国や地域の出身者らに対し、拡声機を使って差別的言動を行うことなどを禁じる。市長がやめるよう勧告、命令しても従わない場合、個人や団体名を公表し、刑事告発する。裁判で有罪になれば、50万円以下の罰金を科す。 国として差別解消の理念を掲げ…

川崎ヘイト条例について(1) ~平衡を欠く「厳罰主義」~

《差別や排除をあおるヘイトスピーチに刑事罰を科す全国初の条例が、川崎市議会で全会一致で可決・成立した。 16年にヘイト対策法が施行され、極端に過激な言葉を使うデモの件数は減った。一方で、手口が巧妙・陰湿化した、一部で揺り戻しがあるといった声…

COP25について ~温暖化対策という政治ショー~

《第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)が2日、スペインの首都マドリードで開幕した。 (中略) アントニオ・グテーレス国連事務総長は2日の開幕式典で演説。「私たちは危険な地球規模の加熱を抑え込むための岐路に立っている」とし、…

26兆円経済対策への疑問

《政府が経済対策を閣議決定した。事業規模は約26兆円となった。「アベノミクスの加速」を名目に、約28兆円に達した2016年の経済対策に匹敵する。 国の財政支出は約7・6兆円だ。19年度補正予算と20年度当初予算に分けて計上し、「15か月予算…

暴走国会議員(国民民主森ゆうこ・立憲民主石垣のりこ)を放置するのは何故だ

《自民党の塩崎恭久行政改革推進本部長が、国民民主党の森裕子参院議員について、自民党として、国会での懲罰(=除名、登院停止など)を求める請願の採択と懲罰実現に向け、最大限取り組むべきだと訴えた》(zakzak 2019.12.6) やっとのことでこのような声…

追悼:中曽根康弘元首相(2) ~靖国神社参拝をこじらせた元凶~

《三木首相によって中断された「公式参拝」を10年ぶりに復活させたことは中曽根首相の功績ではあるが…その参拝方式に重大な問題を残しただけではなく、不退転の意気込みで実現したはずの「公式参拝」そのものがいとも安易に取りやめられてしまうという無様な…

中曽根康弘元首相に想う(1) ~中曽根氏は「不沈空母」と言っていない~

《1982年11月から5年間、首相を務めた中曽根康弘氏が死去した。101歳だった》(11月30日付読売新聞社説) 中曽根氏に関しては稿を改めて功罪を検討してみたいと思っているが、取り敢えず2つの点について書いておきたい。 1つ目は、「不沈空母発言…

核抑止論について(4) ~核の議論を避けるな~

中川八洋氏は、 《日本人の多くは、「核=抑止力deterrent」(“抑止力”としての核)、という悪しき先入観の呪縛から脱け出ることができず、「“防衛力”としての核」を検討することが少なかった》(中川八洋『日本の核武装の選択』(徳間書店)、p. 178) と言…

核抑止論について(3) ~日本が自立するためには避けられない「核論議」~

西部邁氏は日本が核武装することが必要だと言う。 《その理由は、第一には日本が核武装諸国に囲まれていること、第二にアメリカから実質的に独立するには個別的自衛力を強めるほかないということである。 --とくに重要なのは核武装による対米独立なのであっ…

核抑止論について(2) ~核抑止論と力の均衡論~

《日本政府には、広島、長崎のような悲劇や核兵器使用の脅しから国民を守る責務がある。だから通常兵力と並んで核抑止力も日本の守りに加える政策を長らく採ってきた。この核抑止力は自前で用意せず、日米同盟に基づき米軍の核戦力つまり米国の「核の傘」を…

核抑止論について(1) ~核が廃絶された世の中が一番危険だ~

《来日していたローマ教皇(法王)フランシスコが被爆地長崎や広島での演説で、核兵器の使用や保有は「倫理に反する」と廃絶を訴えた。「核兵器は安全保障への脅威から私たちを守るものではない」と述べ、核抑止力を否定した。 「真の平和は非武装以外にあり…

ローマ教皇を政治利用する政教分離論者(3) ~原発を停めれば安全という浅慮~

《フランシスコ・ローマ教皇は25日、東京都文京区の東京カテドラル聖マリア大聖堂で開かれた「青年との集い」に出席した。集いには日本で暮らす難民申請者5人と難民留学生1人が招かれた。教皇は「苦難を経験し、皆さんの国で難民となることを求めてきた人た…

ローマ教皇を政治利用する政教分離論者(2) ~政治の分からぬ核廃絶論者~

「核兵器のない世界が可能であり必要であるという確信をもって、政治をつかさどる指導者の皆さんにお願いします。核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威からわたしたちを守ってくれるものではない、そう心に刻んでください。人道的および環境…

ローマ教皇を政治利用する政教分離論者(1) ~言うは易く行うは難し~

日頃、靖国神社参拝の問題となると「政教分離」をうるさく言う人達が、核廃絶に関してはローマ教皇を政治利用する。まさに「二重基準」(double standard)である。 《13億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会のトップ、フランシスコ教皇が長崎と広島…

2019年版防衛白書について(2) ~米国頼みが危ういから韓国と仲良くせよとはならない~

《韓国との関係は「戦後最悪」とされ、機密情報を共有する軍事情報包括保護協定は破綻寸前の状況だ。 政治、経済面で関係改善が期待される中国も、沖縄県・尖閣諸島周辺海域では艦船の侵入を続けている。ロシアも首脳会談が演出する「親密さ」と裏腹に、北方…

2019年版防衛白書について(1) ~色眼鏡が掛かった神戸新聞社説~

2019年版防衛白書の概観は、「現在の安全保障環境の特徴」として次の3点を挙げている。 (1) 既存の秩序をめぐる不確実性が増大し、政治・経済・軍事にわたる国家間の競争が顕在化している。 (2) テクノロジーの進化が安全保障の在り方を根本的に変えようとし…

GSOMIAについて(5) ~韓国中央日報の冷静な分析~

《韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了期限(23日0時)を目前にして韓国政府が猶予決定を下した。韓日対立局面の中、政府が8月に出した終了決定を自ら保留した。「終了通知効力停止」という表現を使用しながら、いつでもGSOMIAを終了させること…

GSOMIAについて(4) ~「ほとんどこちらのパーフェクトゲームだった」?~

《文在寅政権が、GSOMIA破棄という愚かな選択を寸前で取りやめたことは妥当である》(11月23日付産經新聞主張) 果たしてそうか。韓国が北朝鮮との統一を目指しているのであれば、GSOMIAを破棄するのが筋である。それを無理矢理日米側に繋ぎ止めることが<妥…

GSOMIAについて(3) ~破棄を凍結という韓国の独り相撲~

てっきりGSOMIAを失効させるのかと思いきや、土壇場で韓国は破棄を「凍結」した。 《韓国政府が22日、日本政府に対して、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了の通告を停止すると伝えた。23日午前0時失効の危機は回避され、1年間の自動延長となった》(…

GSOMIAについて(2) ~日本のマスコミの誤導~

《最大の要因は、旧植民地時代に製鉄所などに動員された元徴用工らへの賠償を日本企業に命じた、韓国最高裁の判決の確定である。 この問題は、1965年の日韓請求権協定で「解決済み」とされてきた。韓国も日本が支払った無償資金を「強制労働の補償」とみ…

GSOMIAについて(1) ~韓国は反日国家~

《米国の同盟国である韓国は、北朝鮮の軍事挑発の抑止に向けて、日米韓連携を維持する決意はあるのか。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の扱いが試金石となろう》(11月16日付読売新聞社説) 何を寝惚けたことを言っているのか。韓国は公然と反日政…

RCEP妥結見送りについて

《日本や中国、インドなど16カ国による自由貿易圏構想「東アジア地域包括的経済連携(RCEP=アールセップ)」の首脳会議は、目標としていた年内の交渉妥結を見送った》(11月7日付毎日新聞社説) 日本には「環太平洋連携協定」(TPP)がある。RCEPとTPPは…

ペンス米副大統領の対中演説について(2) ~見て見ぬ振りは卑怯~

nothing in the past year has put on display the Chinese Communist Party’s antipathy to liberty so much as the unrest in Hong Kong. Hong Kong has served as an important gateway between China and the wider world for 150 years. Hong Kong is o…

ペンス米副大統領の対中演説について(1) ~安倍首相が「一帯一路」への協力を表明するのはなぜか~

《ペンス米副大統領は24日、ワシントンの政策研究機関「ウィルソン・センター」で行った「米中関係の将来」についての演説で、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺に海警局の艦船を派遣するなどの「挑発行為」を展開していると批判した。香港問題では事態…

「記述式」導入は大学入試改悪だ(2) ~おかしな改革をごり押ししているのは誰だ~

採点を民間会社に丸投げするのも問題である。 《受験が想定される50万人規模の解答を短期間で採点するには1万人程度の人員が必要だという。このため採点業務はベネッセコーポレーションのグループ会社に全て委託することになっている》(11月13日付西日本新…

「桜を見る会」中止では済ませぬ「スッポン」たち

《首相主催の「桜を見る会」について、政府が来年度の開催中止を決めた》(11月15日付朝日新聞社説) が、一端噛み付いたら離さないスッポンのような人たちは赦(ゆる)さない。 《安倍首相は数々の疑問に、いまだ何ひとつ、まともに答えていない。このまま…

「桜を見る会」について

《毎春、東京・新宿御苑で行われる首相主催の「桜を見る会」出席者が、第2次安倍政権発足以降、年々増え続け、首相の後援会関係者が大勢招待されている》(11月13日付朝日新聞社説) と野党連が噛み付いた。 《税金で賄われる内閣の公的な行事を私物化して…

米国のパリ協定離脱

《米政府が4日、地球温暖化対策の国際ルール・パリ協定から離脱すると国連に通告した。これから手続きに入り、1年後に協定から去ることになる》(11月6日付朝日新聞社説) このことをもって朝日社説子は、 《大国として無責任なふるまいといわざるをえない…

安倍首相の野次を「民主主義の危機」と非難する毎日新聞について

《6日の衆院予算委員会で、国民の範たるべき安倍晋三首相が、またも閣僚席から国会議員にヤジを飛ばしたのだ。これまでも物議を醸した首相のヤジや不規則発言だが、国会会議録を調べると出るわ出るわ、今年だけでその数、20回超……》(「やまぬ安倍首相のヤジ…

即位の礼について(5) ~過去を軽んずることは、自らを軽んずること~

《政教分離の原則は、宗教戦争に明け暮れた欧州の悲惨な歴史を踏まえ、政治権力と宗教の分離を求めるものだ。権威を帯びても権力を振るわず、宗教団体を持たれない天皇の祭祀、儀式に杓子(しゃくし)定規に当てはめては、天皇を戴(いただ)く憲法の精神に…