保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

立憲・泉政調会長の失言とその不誠実な対応について

《25日から始まった東京都議選の選挙戦で、応援演説に駆けつけた立憲民主党泉健太政調会長が「障害者軽視」とも取れる問題発言をしていたことがAERA dot.の取材でわかった。

 問題の発言があったのは、27日の午前。大田区選挙区から立候補する立憲民主党の斉藤りえ氏への応援演説で、泉氏がマイクを持った際に発せられた一言だった。

 泉氏は、誰ひとり取り残さない社会を目指すという文脈の中で「障害を持つ人が国会議員の中に入ったことで、良くも悪くも変わった」と力説した。斉藤氏は聴覚障害者であり、自身の半生を描いた「筆談ホステス」という著書もある。泉氏は障害者が政治に参画することの意義を強調したかったと思われるが、「良くも悪くも」という発言には聴衆に動揺が走ったという》(AERA dot. 2021.6.29 12:46)

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。

「この『良くも悪くも』とは、どういう意味で言ったのかを問われるべきです。障害者に対する見えない意識が言葉に出てしまった可能性がある。まして、障害のある候補者の前で『良くも悪くも』と発言したのですから、候補者を応援している人たちだけではなく、多くの人が『悪くも』って何? と感じたのではないでしょうか」

バリアフリージェンダー平等の推進など、差別と闘っている人たちに寄り添う政党でありながら、その幹部が党の方針を理解していないと受け取られる発言です。泉氏の勉強不足や無意識から出た発言だとしたら、党の役職を降りるくらいの失言だと思います」(同)

 が、今回の泉氏の失言は、障碍をもつ、れいわ新選組の国会議員の活動を快く思っていないからつい口がすべってしまったのではないかなどと疑いの目を向けることも可能ではあるが、甘いと言われるのかもしれないが、本来この程度の失言をいちいち大騒ぎするような話ではないと思う。

 否、もう少しマスコミが騒いでも良いようにも思われるが、立憲民主党に対しては「報道しない自由」を発動するのが今のマスコミの報道姿勢である。

 が、である。問題は失言そのものよりも、事後の対応にあると私は考える。

《泉氏の事務所に発言の真意を問うと、泉氏本人がこう回答した。

「ここで言う『良くも悪くも』の『悪くも』は今まで当事者が入らないと変わってこなかった古い議会のことを言っています。今まで変わってこなかった議会が、障がいを持つ方が議会に入ったことで変わったことは、『良い』と捉えることもできるし、障がいを持つ人が入るまでは変わってこなかったという意味では『悪い』というニュアンスです」》(同)

 こんな誤魔化(ごまか)しが通用すると思っているのは有権者を無礼(なめ)ている証拠である。つい口が滑ったのであればそう謝ればよい。謝れないのはそれが本心だったからか。それとも謝れない性格なのか。

 この泉氏、先日の本多平直衆院議員の「14歳同意性交」発言の際、次のように発言していた。 

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