俺様至上主義者は朝日新聞だけに留まらない。
これ位の違法取材は何度もやってきたけど一回も捕まっていないから問題はないと言いたいのだろうか。捕まらなければ法を犯しても構わないという考え方は、かつては「お天道様が見てる」と言った日本的倫理観の欠如であり、異国人の考え方である。
《取材とは権力者の許可を得て行なうものではないのである。
人権侵害に当たるような取材手法でもないのに、記者が取材行為を理由に逮捕される事態を、民主社会で許していいのか。前線に立つ記者を守るべき道新の姿勢とともに、報道に何を期待するのか、市民の倫理観も問われている》(週刊金曜日7/5(月) 12:59配信)
不法取材を許す「倫理」とはどのようなものなのだろうか。私には矛盾としか思われない。
7日、北海道新聞は「社内調査報告」を出した。
《節目の会議だったため、北海道新聞の4人を含む報道各社の記者が、会議を終えた選考委員に取材するため大学の敷地内で待機していました。
午後3時50分ごろ、旭医大は報道各社にファクスで、会議終了後の午後6時に同大中央玄関前で記者団の取材に応じることを通知。文書には新型コロナウイルス感染防止のため、構内への立ち入りを禁止していることも記載していました。
大学から通知を受け取った報道部では、現場取材の責任者(キャップ)ら3人の記者に通知をメールしましたが、現場に入社1年目の記者もいることを把握しておらず、この記者には送りませんでした》(北海道新聞07/07 07:00)
要は、現場にいた同僚記者は、立ち入り禁止となっていることを知りながら、件の新米記者を止めなかったということである。
《キャップは、通知の後段にあった「入構禁止」の要請を見逃しており、「これまでも入構禁止になっていたが、慣例的に自由に立ち入って取材していたため、入らせた」としています》(同)
見逃したというよりも、これまでも違法取材をしてきても大丈夫だったから取材を止めなかったということである。
《記者は会議が行われているとみられる部屋を見つけてドアの前に立ち、スマートフォンをドアの隙間に近づけて録音しました。
数分後、会議室から出てきた職員に見つかり、身分を聞かれましたが、あいまいな返答を繰り返しました。後ずさりするような行動をして職員に取り押さえられ(常人逮捕)、身柄を旭川東署に引き渡されました。記者が北海道新聞の名刺と腕章を示したのは警察官が駆けつけた後でした》(同)
身分を明かせば抗議で済まされたかもしれないのに、身分を明かさなかったから逮捕された。当然と言えば当然である。【続】