保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

司法

大阪「表現の不自由展」について(1) ~「表現の自由」はどこまで認められるのか~

《「表現の不自由」をテーマにした展示会の会場となる大阪の施設が、先月、いったん受け付けた利用の予約を取り消したことについて、大阪高等裁判所も地裁と同様に、15日、施設の利用を認める決定を出し、展示会は16日から予定どおり、開催されることに…

最高裁大法廷が再び夫婦別姓を認めなかったことについて(5) ~4人の独善的違憲判断~

《審理した15裁判官のうち4人は、逆に違憲とする見解を明らかにした》(6月24日付朝日新聞社説) 具体的に検討してみよう。 三浦守裁判官の意見 本件各規定は夫婦同氏を婚姻の要件としているが、現実の社会において家族のあり方が極めて多様化しており…

最高裁大法廷が再び夫婦別姓を認めなかったことについて(1) ~主観に囚われた社説~

《夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定が憲法に反するかどうかが争われた家事審判の決定で、最高裁大法廷は、「合憲」との判断を改めて示した。 明治期から夫婦に同姓を義務付けた規定は「社会に定着しており、合理的」とした2015年12月の大法廷判決…

原発再稼働問題を考える(3) ~安全意識の欠落~

《東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で、核物質防護設備の機能が一部喪失し、実効性のある代替措置が講じられていなかったため、2020年3月以降、テロ目的などの不正な侵入を検知できない可能性があったことが分かった。侵入検知設備が計15カ所で故障し…

原発再稼働問題を考える(2) ~主体の分からぬ原発行政~

《水戸地裁の判決は避難計画策定の遅れ、この一点を論拠として第2原発の運転をしてはならないとするものだ。地震の揺れや津波の規模、火山の影響などに対する第2原発の安全性は全面的に認めた上での差し止め判決だ。 だが、避難計画の作成は本来、自治体が…

原発再稼働問題を考える(1) ~世論に振り回される司法~

《広島高裁は18日、四国電力の伊方原子力発電所3号機(愛媛県)に出していた運転停止の決定を取り消した。 (中略) 一方、水戸地裁では同日、日本原子力発電の東海第2原発(茨城県東海村)の運転差し止めを命じる判決が下された》(3月19日付産經新…