時事問題
1920年(大正9年)レーニンはモスクワ共産党細胞書記長会議で次のように述べた。 《全世界における社会主義の終局的勝利に至るまでの間、長期間にわたってわれわれの基本的原則となるべき規則がある。その規則とは、資本主義国家間の矛盾対立を利用して…
《菅政権になって初の「終戦の日」のおととい、3人の閣僚が靖国神社に参拝した。菅首相は参拝せず、自民党総裁として私費で玉串料を納めるにとどめたが、その2日前には、自衛隊を指揮監督する立場の防衛相を含む2閣僚の参拝もあった。敗戦から76年、首…
《平和なくして平等はなく、平等なくして平和はない――。市川(房枝)は晩年、そう強調した。 違いを認め合い、対等な立場で個人の尊厳が守られている国の間で戦争は起きないし、逆に戦争が起きれば平等も尊厳も、そして生存自体も脅かされる》(8月15日付…
《「男女に等しく政治的な権利を」という今では当たり前の主張は、男尊女卑の家父長的家族制に基礎をおく戦前の体制と真っ向から対立するものだった。このため当時の運動は、男女平等の本質を説くより、「台所と政治をつなぐ」ことの利点を訴えるという、妥…
《ポップスからルソーに至る、さらにはロールズにまで達する「自然状態」という虚構のなかで、能力差のない人間の集まりというものを空想し、そこで「人は生まれながらにして平等である」というふうに自然権を謳(うた)うのはもう止めようではないか。人間…
今年の「敗戦記念日」の各紙社説はいよいよネタが尽きた感が強い。読むに値する情報がない。 そんな中、朝日新聞だけは、褒めるのも変な話ではあるが、しっかり独自路線を貫いている。 《戦後の日本が憲法を手にめざしたのは、国民が主権を行使し、個人が等…
「ワクチンパスポート」については、イケイケの産經よりも石橋を叩いて渡ろうとする毎日の意見に私は共感する。 《既に一部の自治体や企業は、接種後に発行される証明書を提示した人に対し、地域の買い物に使える割引券を配布するといった特典を設けている。…
《経団連はイベントの入場、国内ツアーの参加、介護施設や医療機関での面会などで、人流の制限緩和に活用できると提案している》(7月26日付産經新聞主張) <人流>という言葉はコロナ禍で生まれた造語である。物の搬送における「物流」のごとく人を流れ…
《新型コロナウイルスワクチンの接種履歴を示す証明書「ワクチンパスポート」の申請受け付けが26日から始まる。 個別申請に基づいて発行し、一部の国・地域に渡航した際にこれを提示すれば入国後の隔離期間が免除・緩和される》(7月26日付産經新聞主張…
《私たち自身も過去と向き合わなければならない。五輪開会式のショーディレクターがかつてユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を揶揄(やゆ)したとして解任された問題では、負の歴史が共有されていないことがあらわになった。戦時中の日本による加害行為を含…
《被爆者の悲願だった核兵器禁止条約が発効してから初めての原爆忌である。 あの日、強烈な熱線や爆風、放射線で町は一瞬にして焼け野原となった。1945年末までに約20万人もの尊い命が奪われた。 生き残った被爆者たちは放射線による健康被害に苦しみ…
《広島はきょう、長崎は9日に「原爆の日」を迎える。 1945年夏、2度にわたる米軍の原子爆弾投下により、20万人を超える市民が犠牲になった。放射線を浴びた多くの人が今なお健康被害に苦しむ。 惨禍の記憶を次世代に伝え、二度と核兵器が使われない…
《米国の退潮に伴い「核の傘」の信頼が弱まり、同盟国に核武装の連鎖が起きかねない。世界ではそんな懸念も論じられる。科学者らが警告する地球滅亡までの終末時計は、最悪の100秒前で止まったままだ》(8月6日付朝日新聞社説) 《米科学誌が人類滅亡ま…
《世界はいま、核の恐怖の果てにある破局か、それとも、より安全な共生の未来か、どちらの道へ進むかの分岐にある。 米国と中国の覇権争いを筆頭に、欧州・アジア・中東で国家間の対立が熱を帯び、核戦争の不安を高めている。 一方で、だからこそ協調の価値…
《(平和憲法と経済力)どちらもがルサンチマンのはけ口であったがゆえに、自己制御が不可能なまでに強力でありつづけ、今も強力である。これあるがゆえに日本人は自分で自分を不自由にしている。しかし、このどちらもがアメリカの言うがままにならないため…
ルサンチマンとは外のもの、他のもの、自己でないものに対して否と言うとき、外へと向かうべき真の反応、つまり行為による反応が自己自身の無力さから拒まれているために、価値を定める眼ざしを逆転させ、想像上の復讐によってだけその埋め合わせをつけよう…
《コロナ禍で開幕した東京オリンピック…日本人アスリートの金メダルラッシュがテレビを賑わせている。一方、創業以来最大の赤字を出した朝日新聞をはじめ厳しい経営が続く新聞業界は、期待したスポンサー企業の広告が入らず困惑している》(日刊ゲンダイ2021…
The commentator points to recent remarks by high-ranking Japanese officials as the motivation behind his proposal. Japan's Defense Minister Nobuo Kishi and his deputy, Yasuhide Nakayama, have spoken in support of Taiwan's security in the f…
ニューズウィーク誌に ‘China Officials Share Viral Video Calling for Atomic Bombing of Japan’(中国政府関係者、日本への原爆投下を呼びかける動画を公開)と題する恐ろしい記事が掲載された。 Communist Party officials in northwestern China appear…
《そもそも新しいタイプの風邪ウイルスである新型コロナが、どれだけワクチンが普及しようが「ゼロ」になる可能性は著しく低い。それにもかかわらず無理やり「ゼロ」を目指し、例えば緊急事態宣言を頻発するようになれば(仮に政府が徹底的な補償を行ったと…
京都大学の藤井聡教授は言う。 《菅義偉首相の4度目の緊急事態宣言の発出を耳にしたとき、啞然(あぜん)とした心持ちとなった国民は多かろうと思う。そもそも、「五輪を絶対にやる」という菅首相の方針から言うなら、軽々なる緊急事態宣言などあり得ないは…
キヤノングローバル戦略研究所の杉山大志研究主幹は言う。 「アメリカで問題視されたら、日本が何もしないという訳にはいかない。ただ、部品の輸入元を中国から切り替えた瞬間、太陽光発電の価格は跳ね上がる。そうなれば、日本の脱炭素に向けた計画は近い段…
理学博士・高田純氏は次のように分析する。 これは1つの分析であって、絶対的なものではないことは言うまでもないが、少なくとも現段階において非常に有力な分析であることは間違いない。であれば、山間部における太陽光発電施設を総点検し直す必要があるし…
《土石流が静岡県熱海市伊豆山地区を流れ下った7月3日、上流部の森林を開いて作られた太陽光発電施設との関連を指摘する声がSNS上にあふれた。その後、静岡県の調べにより、谷あいに残土が持ち込まれて盛り土された場所が土石流の起点だったとわかり、"…
《静岡県は4日、熱海市伊豆山(いずさん)地区で発生した土石流災害について、土石流の発生源付近に置かれていた盛り土が崩れることで大規模化したとの見方を示した。盛り土は開発行為により置かれたものとみられ、土石流の推定総量約10万立方メートルの半…
が、感染者数が増える一方、重症者数、死亡者数は減っている。嘉悦大の高橋洋一教授は、7月30日付の自身のツイッターで、「図を作ったが。新規感染者数より、重症者数、死者数をみたほうがいい」と言う。 《新規感染者数が急増しているのに、重症者数が増…
《真の罪の文化が内面的な罪の自覚にもとづいて善行を行なうのに対して、真の恥の文化は外面的強制力にもとづいて善行を行なう。恥は他人の批評に対する反応である。人は人前で嘲笑され、拒否されるか、あるいは嘲笑されたと思いこむことによって恥を感じる…
何とも斜に構えた物言いだが、平野氏には、日本を批判せずにはおれない「心性(しんせい)」があるのだろう。 東京大学名誉教授・平川祐弘(すけひろ)氏は言う。 《わが国は昔は大陸から、明治後は西洋から、文化を取り入れた。それが昭和前期には日本のみ…
《札幌ドームで24日に行われた東京オリンピック(五輪)のサッカー女子1次リーグE組の日本―英国で、英国チームの選手たちが試合開始前にピッチ上で片ひざをつき、人種差別に抗議した。日本の選手たちも同調した》(朝日新聞デジタル2021年7月24日…
《大阪府の吉村洋文知事は9日…「表現の不自由展」が開催されていた名古屋市の施設で8日、郵便物に入っていた爆竹のようなものが破裂し、市が利用を停止したことを引き合いに「もう何が起きるか分からない。明らかに差し迫った危険がある」と指摘した。 労…