保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

国際政治

GSOMIAについて(3) ~破棄を凍結という韓国の独り相撲~

てっきりGSOMIAを失効させるのかと思いきや、土壇場で韓国は破棄を「凍結」した。 《韓国政府が22日、日本政府に対して、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了の通告を停止すると伝えた。23日午前0時失効の危機は回避され、1年間の自動延長となった》(…

GSOMIAについて(2) ~日本のマスコミの誤導~

《最大の要因は、旧植民地時代に製鉄所などに動員された元徴用工らへの賠償を日本企業に命じた、韓国最高裁の判決の確定である。 この問題は、1965年の日韓請求権協定で「解決済み」とされてきた。韓国も日本が支払った無償資金を「強制労働の補償」とみ…

GSOMIAについて(1) ~韓国は反日国家~

《米国の同盟国である韓国は、北朝鮮の軍事挑発の抑止に向けて、日米韓連携を維持する決意はあるのか。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の扱いが試金石となろう》(11月16日付読売新聞社説) 何を寝惚けたことを言っているのか。韓国は公然と反日政…

RCEP妥結見送りについて

《日本や中国、インドなど16カ国による自由貿易圏構想「東アジア地域包括的経済連携(RCEP=アールセップ)」の首脳会議は、目標としていた年内の交渉妥結を見送った》(11月7日付毎日新聞社説) 日本には「環太平洋連携協定」(TPP)がある。RCEPとTPPは…

ペンス米副大統領の対中演説について(2) ~見て見ぬ振りは卑怯~

nothing in the past year has put on display the Chinese Communist Party’s antipathy to liberty so much as the unrest in Hong Kong. Hong Kong has served as an important gateway between China and the wider world for 150 years. Hong Kong is o…

ペンス米副大統領の対中演説について(1) ~安倍首相が「一帯一路」への協力を表明するのはなぜか~

《ペンス米副大統領は24日、ワシントンの政策研究機関「ウィルソン・センター」で行った「米中関係の将来」についての演説で、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺に海警局の艦船を派遣するなどの「挑発行為」を展開していると批判した。香港問題では事態…

「EU離脱」へ警鐘を鳴らす毎日新聞について

《英国人にとって通貨ポンドは、買い物の際に支払う「お金」以上の意味を持つ。独立した国家としてのアイデンティティーであり、国民の誇りである。他の欧州諸国と一線を画し、単一通貨ユーロに参加しなかった大きな理由だ》(8月10日付毎日新聞社説) 英国…

毎日社説:勘違いだらけの戦後日本外交論(2) ~「米国なかりせば」とはならない~

《安倍政権で際立つのは、米国依存だろう。米国の影響力を通じて日本の権益を確保するという姿勢だ》(7月5日付毎日新聞社説) これは独り安倍政権だけの問題ではない。戦後を通して、日本は一貫して<米国の影響力を通じて日本の権益を確保するという姿勢>…

毎日社説:勘違いだらけの戦後日本外交論(1) ~米国隷属と連合国隷従~

毎日新聞社説子は言う。 《冷戦後の世界をリードした米国の影響力が後退し、台頭する中国やロシアが存在感を増している》(7月5日付毎日新聞社説) <台頭する>は冗語のように思うけれども、それは措こう。 成程、米国の影響力が後退し中国が台頭してきたこ…

チベット問題で「中国は民族融和を目指せ」という神戸新聞社説

《弾圧に抵抗するチベット人が中国軍と衝突し、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が亡命する契機となったチベット動乱から、60年となった。 亡命政府があるインド北部ダラムサラで開かれた式典で、ロブサン・センゲ首相は「中国はチベットの文明…

難航する英EU離脱について(3) ~守るべき英国政治の伝統~

right now, parliament faces a choice between the impossible — no deal — and the horrible — the prime minister’s deal. If accepted, the latter would be followed by years of painful trade negotiations, with, at present, no agreed destination…

難航する英EU離脱について(2) ~英国の二枚腰~

《29日に迫っていた英国の欧州連合(EU)離脱期限の延期が下院で決まった。しかし、打開策は見当たらない。続々判明する離脱の弊害。民意を問い直すことこそ、民主主義の本分ではないか》(3月16日付東京新聞社説) 状況次第で猫の目のように変わりかねな…

難航する英EU離脱について(1) ~国民投票に決定を委ねたツケ~

《英国議会が欧州連合(EU)からの離脱を巡る採決で、否決や修正を重ねた揚げ句、離脱の延期を決めた。この結果、英政府はEUに対し今月29日に予定された離脱日の延期を要請することになった。 EUが受け入れれば、経済や社会の混乱を招く「合意なき離…