保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

GSOMIAについて(1) ~韓国は反日国家~

《米国の同盟国である韓国は、北朝鮮の軍事挑発の抑止に向けて、日米韓連携を維持する決意はあるのか。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の扱いが試金石となろう》(11月16日付読売新聞社説)

 何を寝惚けたことを言っているのか。韓国は公然と反日政策を続けているのであって、<日米韓連携を維持する>気がないのは明らかではないか。

 揺さぶりを掛ける意味で日米に擦り寄る振りをすることがあるかもしれないが、韓国は南北統一を第一に考えているものとして対応を考えるべきだ。

《米国のエスパー国防長官が韓国の鄭景斗国防相と会談し、韓国政府による日韓GSOMIA破棄決定の再考を迫った。このままでは、協定は23日に失効する》(同)

 米国はまだ韓国は日米側に戻ってくる可能性があるとして説得を試みたのか。むしろわざわざ韓国を北朝鮮や中国寄りに追いやるのは得策ではないということで、たとえ形式的ではあっても手を差し伸べる振りをしたようにも感じられる。

エスパー氏は会談後の記者会見で、GSOMIAは「日米韓の効果的かつ迅速な情報共有において重要だ」と強調した。失効すれば北朝鮮と中国が利益を得るとの見解も示した。日米韓の亀裂を狙う中朝への警戒感の表れだろう》(同)

いずれにせよ、公然と行われていることだけで判断出来るようなものではないことは確かであろうと思われる。が、

《GSOMIAは、同盟国や友好国の間で、敵対する国に関する機密情報や分析を共有する仕組みだ。日米、米韓の2国間同盟を、3か国の連携にまで広げる象徴的な意義を持つ。米国が維持を強く要求したのは当然である》(同)

などというのは世間知らずのお坊ちゃんである。

《米国のボルトン大統領補佐官は破棄の通告について、「米国が同盟諸国と連携する能力に明白な打撃を与えた」と指摘した。

 GSOMIAがなくなれば、朝鮮半島をはじめとする北東アジア地域の有事への米国の即応態勢に大きな支障が出る。米韓同盟には深刻な亀裂が生まれる。地域から米国を追い出したい中国は喜び、米韓同盟を消滅させるべく、韓国に硬軟両様の働きかけを強めるに違いない》(11月16日付産經新聞主張)

 南北朝鮮が統一され、中国やロシアと手を結ぶようなことになれば、北東アジアのパワーバランスが大きく変わることになってしまう。米国はそれを避けたいということで説得を試みているのだろう。

 では日本はどう考えているのか。韓国の言いなりになって、一方的に譲歩して関係改善を図るようなことは今の国民は許さないであろうが、かといって韓国を敵に回せば、「橋頭保」を失うこととなり、対馬海峡を挟んで直に共産主義と対峙することになってしまう。

 が、軍事を米国に依存し続けてきた戦後日本には対応する術もなければ気概もない。このまま米国頼みの日本であり続けてよいのか。そろそろ考える時期にきているのではないか。【続】