保守論客の独り言

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半藤一利氏が秋篠宮悠仁殿下の家庭教師だった⁈(1) ~宮内庁は左寄り?~

「昨年、当時の天皇陛下の侍従から、『秋篠宮悠仁(ひさひと)殿下に、太平洋戦争はなぜ起こったのかを、わかりやすく話してください』という依頼があった。ですが、私は最初断ったんです。だって相手は小学校6年生の坊やですよ。そんな幼い子に単純明快に話せるようなことじゃない、無理です、と。だけど何度もお願いされて、じゃあさわりだけでも話しましょう、と出かけていったのが、8月15日でした」(半藤一利スペシャルインタビュー 2019年06月21日:『FRIDAY』2019年6月28日号)

 戦前の日本に悪罵(あくば)を投げつけ続けて恥じることのない半藤一利氏が、太平洋戦争がなぜ起こったのかについて自説を述べればどうなるか。自国に対する自負自信を深めていくべき時期であろうに、半藤氏の与太話を聞かされて、悠仁殿下はさぞ御迷惑だったに違いない。小学校6年生の頃といえば、まだまだ自我意識が固まっておられないだろうから、他者の話に対する拒絶反応が弱い。邪説も簡単に刷り込まれる。誰に御進講願うのかはもっと慎重に選ぶべきだ。

 この侍従が、戦前の日本を否定することが「正義」であるかのように誤解しているのか、それとも将来の天皇反日的に洗脳しようとしているのかは分からない。が、いずれにせよ、半藤氏のような下品な人物に御進講を依頼すべきではなかった。ひょっとして宮内庁反日主義者に巣食われているのだろうか。

《私が話したことのひとつは、私たちの国は、”内陸に乏しい”ということです。北の北海道から南の沖縄まで、長〜い海岸線を持っていて、海岸線の長さだけで言えば、日本は世界で6番目に長い。ところが真ん中に山脈が通っているから、生活できる土地は少なく、国民は海岸にへばりついて生きなければなりません。

そして、こんな海岸線を守ろうとしたら何百万もの兵隊が必要になります。

要するに、この国は、戦争になったら守れっこないんですよ。さらに現在は、原発が海岸線沿いにずらっと並んでいる。ますます守れないじゃないですか。こんな日本が戦争をしていいわけがない。これが本当のリアリズムであり、地政学というんです》(同)

 半藤氏は、<戦争>とは何かが分かっていない。<戦争>は侵略的なものもあれば自衛的なものもある。他国から攻め込まれたら戦うのは当然である。海岸線が長く、兵隊の数が足りないから、他国から攻め込まれても戦わないなどという話にはならない。戦争などせずに白旗を上げて敵を迎え入れればよいなどという変梃(へんてこ)な考えもなくはないが、余りにも特殊過ぎて考慮するには値しないだろう。

 <本当のリアリズム>という話も<リアリズム>というものがよく分かっているようには聞こえないし、<地政学>も海岸線がどうのこうのといった薄っぺらな話ではない。【続】