保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

「外来種」の規制の強化が必要だ

アメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)を「特定外来生物」に指定する方向で、環境省が検討を始めた。

 外国由来で、生態系や人間の生命・身体、農林水産業に被害を与える恐れがある生物のことだ。国内で繁殖しないよう、野外に放つのはもちろん飼育や売買も法律で禁じられ、違反すると懲役や罰金を科される》(8月8日付朝日新聞社説)

 温暖で湿潤な気候風土に育まれ、長きに亙って継承されてきた日本固有の生態系を守らねばならない、そのことを話題としてくれた朝日社説にまずは感謝の意を表したい。

《多くの被害が報告されながら、すっかり身近な存在になってしまい、これまで指定は見送られてきた。

 それをいきなり変更すると、飼い主が困ってひそかに放してしまい、事態をかえって悪化させる恐れがある。このため輸入や販売、放出を禁じつつ、ペットとして飼うことは認めるという新たな類型を設ける方向で議論が進んでいる》(同)

 何事も手順が大事なのであって、いきなり規則を変更するだけで物事が解決するわけはなく、むしろ混乱を招きかねないということに留意が必要だということである。

《知らずに捕まえて持ち帰った場合などの扱いも、今後詰める。実効性のある規制措置が必要だ。

 学校や家で飼うのであれば、最後まで責任を持ち、面倒を見切れなくなったときには、自ら殺処分する覚悟を持たなければならない。残酷で厳しいようだが、生態系を守るためにゆるがせにできない措置だ》(同)

 生態系を守ること、それが最優先だということである。

《たとえばコウノトリやホタルが舞う場所は自然が豊かに見える。だがコウノトリの餌のために外来種のザリガニを放したり、その地域に本来生息していない種類のホタルを育てたりすることは生態系の破壊に他ならない。たとえ善意からでも、あるいは観光客を呼んで地域振興に役立つとしても、認められる話ではない。生き物を放つ際には十分な留意が求められる。

 特定外来生物に指定されながら、漁業者の生計維持のため、特例により一部で飼養が認められているオオクチバスブラックバス)の扱いを続けるかも、今後の検討課題となろう》(同)

 以上のことを踏まえて私が主張したいのは次の類推(analogy)である。つまり、日本の社会を守るために「外国人」の規制を強化すべきではないかということである。

 在日特権も見直すべきであるし、外国人への生活保護支給もやめるべきである。羊頭狗肉状態の技能実習制度も検証が必要である。

 テレビ東京に『池の水ぜんぶ抜く』なる人気番組があるが、あれを見て驚かされるのは、いかに多くの外来種が生息しているかということである。

 同様に一度日本社会の「水」をぜんぶ抜いてみれば問題が見えてくるのではないだろうか。