保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

天皇

【最終稿】半藤一利氏が秋篠宮悠仁殿下の家庭教師だった⁈(2) ~『昭和天皇独白録』を読むべし~

《半藤氏が「質問がありますか?」と聞くと、悠仁さまは手を挙げて「アメリカはなぜ広島と長崎に原爆を落としたんでしょうか?」と質問した。 「質問を受けて、これはなかなか難しいぞ、と思いながらも丁寧に答えましたよ。細かいことは忘れてしまいましたが…

半藤一利氏が秋篠宮悠仁殿下の家庭教師だった⁈(1) ~宮内庁は左寄り?~

「昨年、当時の天皇陛下の侍従から、『秋篠宮悠仁(ひさひと)殿下に、太平洋戦争はなぜ起こったのかを、わかりやすく話してください』という依頼があった。ですが、私は最初断ったんです。だって相手は小学校6年生の坊やですよ。そんな幼い子に単純明快に話…

皇位継承等の有識者会議について(8) ~5月31日政府有識者会議~

5月31日の政府有識者会議では以下のような意見が出された。 君塚直隆氏「男系男子にのみ皇位継承資格を与えるという現行制度を改定し、女性皇族にも皇位継承資格を与えるとともに、現行の男性皇族と同様に、婚姻時もしくは適切な時期に宮家を創設し、ご自…

皇位継承等の有識者会議について(7) ~5月21日政府有識者会議~

5月21日の政府有識者会議では以下のような意見が出された。 国際日本文化研究センターの今谷明(いまたに・あきら)名誉教授「女性宮家は早く何とかしなければいけない。とりあえず男系で続いていくしかないが、準備はしておく必要がある。女系天皇の場合…

皇位継承等の有識者会議について(6) ~一夫一婦制は俗世の倫理~

《新典範に於ては、皇統に属する者であっても、庶子(しょし=本妻以外の女性から生まれた子)に対しては皇族の身分を認めず、従って皇位継承権は認められないことになった。この点は、古来の皇位継承法、明治の典範が、嫡出(ちゃくしゅつ)優先主義の上に立ち…

皇位継承等の有識者会議について(5) ~権威を規定するのは歴史伝統~

《日本の皇位継承法に於て、女帝の制度の認められた歴史はあるが、女帝は常に配偶者の現存せざる場合に限られていたのであって、女系子孫の継承を認める思想は全然存在しなかった。日本皇室の万世一系とは、男系子孫一系の意味であることは論をまたぬ。然(し…

皇位継承等の有識者会議について(4) ~伝統を憲法で論ずる勿れ~

《政府は10日、安定的な皇位継承策を議論する有識者会議(座長・清家篤前慶応義塾長)の第4回会合を首相官邸で開いた。憲法や法律の観点から母方にのみ天皇の血筋を引く女系への皇位継承資格の拡大、旧宮家の皇籍復帰などについて4人に意見を聴いた。 女…

皇位継承等の有識者会議について(3) ~側室制度~

《女性天皇への賛成派は85%、女系天皇への賛成派も79%に上っている…男女共同参画という時代の流れや、男女平等の憲法の精神にかなっていることは言うまでもない。 そもそも2017年に成立した天皇退位特例法の付帯決議は、女性皇族が結婚後も皇室に…

皇位継承等の有識者会議について(2) ~権威と権力の分離~

《安定的な皇位継承策を議論する有識者会議が始まった。女性・女系天皇や旧宮家(旧皇族)の皇籍復帰など十項目がテーマとなる。国民の意識や時代の流れを踏まえ、新しい皇室像を探ってほしい》(4月5日付東京新聞社説) コミンテルン(共産主義インターナ…

皇位継承等の有識者会議について(1) ~有識者会議という「茶番」~

《安定的な皇位継承策などを議論する政府の有識者会議が初会合を開いた》(3月24日付毎日新聞社説) <有識者>とはどのような人のことを言うのだろうか。皇室問題を扱うのに皇室伝統の専門家が一人も入っていない有識者会議。こんな「茶番」はもううんざ…

即位の礼について(5) ~過去を軽んずることは、自らを軽んずること~

《政教分離の原則は、宗教戦争に明け暮れた欧州の悲惨な歴史を踏まえ、政治権力と宗教の分離を求めるものだ。権威を帯びても権力を振るわず、宗教団体を持たれない天皇の祭祀、儀式に杓子(しゃくし)定規に当てはめては、天皇を戴(いただ)く憲法の精神に…

即位の礼について(4) ~憲法と皇室伝統は矛盾する~

《平成の御代(みよ)替わりをおおむね踏襲した今回の即位の礼に対して、一部から、現憲法に反するとの指摘が出ている。もっと素直にお祝いできないものか》(10月22日付産經新聞主張) 思わず心の声が出たのかもしれないが、皇室の伝統的儀式と現行憲法が矛…

即位の礼について(3) ~憲法と皇室の矛盾~

《天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿(せいでん)の儀」が、皇居・宮殿で行われた。一連の皇位継承の中心をなす伝統儀式が挙行されたことを心よりお祝いしたい》(10月23日付読売新聞社説) 陛下が即位を宣言されたことがお目出度いのであって、<…

即位の礼について(2) ~「憲法下の象徴像」って何なのだ?~

《政府は「前回検討済み」として、見直しを拒んだ。前回の式典のあり方に対し、大阪高裁から疑義が表明された経緯などには目を向けず、天皇の権威を高めるために明治になって作られた形式にこだわった。 平成流と呼ばれた上皇ご夫妻の活動を通じて、「国民に…

即位の礼について(1) ~政教分離を言い募る「倒錯趣味」~

《天皇陛下が即位を内外に宣言する「即位礼正殿(せいでん)の儀」が、きのう皇居で行われた。 陛下のおことばは、憲法にのっとり、国民統合の象徴としての務めを果たすと誓うもので、昭和から平成になった際に上皇さまが述べたものとほぼ重なる内容だった。…

旧宮家の皇籍復帰を望む

《新聞各紙の朝刊は2017年5月2日、共同通信社が実施した天皇陛下の生前退位をめぐる世論調査の結果を掲載した。有識者会議の議論においては対象外とされた「女性・女系天皇」や「女性宮家」についても調査対象としており、「女性天皇」賛成は86%にのぼった…

天皇の靖国神社不参拝について

《靖国神社が昨秋、当時の天皇陛下(現上皇さま)に「行幸(ぎょうこう)請願」をしたが断られていた。1978年のA級戦犯合祀(ごうし)が天皇の不参拝の契機だとされる。その姿勢はもはや明白で決定的ともいえる》(8月17日付東京新聞社説) 気持ちは分から…

田島宮内庁長官「拝謁記」の天皇(2) ~誤った反省~

《(天皇)ご自身の戦争への反省、悔恨の念に加え、軍や政府、国民についても「下克上(げこくじょう)とか軍部の専横を見逃す」(27年2月20日)など「皆反省して繰返したくないものだ」(同)とも述べられていた》(8月26日付産經新聞主張) が、この…

田島宮内庁長官「拝謁記」の天皇(1) ~天皇の私を開陳する越権~

《終戦後の昭和24年から28年にかけて、昭和天皇と田島道治(みちじ)初代宮内庁長官が交わしていたやり取りの詳細な記録が明らかになった。 田島長官が18冊の手帳やノートに個人的に書き残していた「拝謁(はいえつ)記」である。拝謁は600回以上に…