《国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46)が、国会議員に付与される「特殊乗車券」、いわゆる議員パスの不適切使用を重ねていたことが、「週刊文春」の取材でわかった》(週刊文春2021年5月6日・13日号)
醜聞(しゅうぶん)の多い山尾議員ではあるが、私にはこの報道が解せない。これは山尾議員を狙い撃ちにした報道ではないのか。
<議員パスの不適切使用>など大きく報じるようなものではない。法律に触れるというのならまだしも、議員パスの使用が不適切だなどという指摘は「印象操作」の域を出ない。が、多くの読者はこの大々的な記事に乗せられて山尾議員の評価を下げるのであろう。おそらくそれが記事の狙いである。
山尾議員はシナ人権問題批判の急先鋒で、外国で起きた深刻な人権侵害に制裁を科す「日本版マグニツキー法」の議員立法を目指していた。当然シナにとっては煙たい存在である。だから狙われた。
下世話週刊誌にとって販売部数を伸ばすことが「至上命令」である。だから世間が喰い付く記事を書くわけではあるが、やはりそこには怪しげな力が働いたとしか思われないのである。
否、文春に限らず日本のマスコミはどこもシナの影響下にあることは今更言うまでもない。が、それにも強弱があるのであって、今回のような醜聞記事が端無くもその存在を浮き彫りにしたようにも思われる。
《国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律に基づき、全ての国会議員に付与されている議員パス。一般的に、選挙区内の移動や公務出張の際には、新幹線、特急、指定を含むJR全線を無料で利用できる。
山尾氏が議員パスを不適切に使用していたのは、4月3日土曜日のこと。山尾氏はこの日、午後2時半頃に三鷹駅の有人改札から議員パスで入場し、吉祥寺駅を議員パスで出場。駅ビルのマッサージ店で1時間ほどの施術を受けると、再び議員パスを使って入場し、中央線から山手線に乗り換え、恵比寿駅で出場した。駅ビルで総菜を買い、近くのラーメン屋で小腹を満たすと、酒屋に立ち寄った山尾氏。その後、タクシーに乗って向かったのは、かつて不倫が「週刊文春」に報じられた倉持麟太郎弁護士の自宅だった》(同)
はっきり言って、これは付きまとい者の戯言(ざれごと)である。このような報道も大きな問題の手掛かりとして必要な場合もあろうが、たとえ国会議員という公人であろうと、ここまで単なる私生活を公に晒される謂(い)われはない。
文春はそのことが分かってこの記事を書いているはずだ。つまり、山尾議員に圧力を掛けたということだ。それはシナ批判を抑え込もうという力が働いたのではないか。そう考えるのが筋だと思われる。
このような醜聞でシナ批判が下火となっては思う壺である。
(追伸)山尾議員はすぐ謝罪文をtwitterに上げた。