保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

検察庁法改正見送りについて(3)  ~国会を軽視する枝野立憲代表~

立憲民主党枝野幸男代表は次のように言う。

f:id:ikeuchild:20200520025121p:plain

「こんにちは、枝野幸男です。検察庁法の改悪についてこの国会で強引に採決をすることを政府与党は断念をしたようです。ちょうどこの動画を録画をしているこの時間帯、与野党の国会対策の担当者の間で、今様々なやりとりがされていますが、国家公務員法を含めて、全体を、審議もうこの国会ではしないというような判断を政府与党はしたようです。

これは多くの有権者の皆さんがこの間、声を上げて頂き、国会を、背中を押して頂いたその大きな成果だという風に思っています。国会での議席数に関わらず、多くの有権者の皆さんが声を上げれば、政治を変えることができる。民主主義の本来の姿だと思います。その姿をこの日本でも久しぶりに取り戻すことができた。この間、声を上げていただいた皆さん本当にありがとうございます。日本の民主主義を一歩、まっとうな政治の方に動かして頂いた大きな力になったと感謝をしています」

 これでは議会制民主主義の否定である。国会より世論を優先するなどということは有り得ない。世論が国会を動かしたというのならまだしも、世論が国会を跳び越えて政府を動かすなどということがどうして許されようか。

 勿論それは国会での議論が不活性であること、そして議論する気もなく、ただ相手を威圧することしか頭になさそうな蓮舫立憲民主党副代表や福山哲郎内閣官房副長官といった人達を見ていると、国民が直接声を上げたくなるのも無理はないのかもしれない。

 これが<民主主義の本来の姿>だと言うのであれば、国会など不要ではないか。そして言うまでもなく国会議員など無用の長物である。

「ただ今回のは先送りにすぎません。私達は野党も含めてみんなが賛成している定年年齢の一律引上げ、この部分と検察官の幹部について内閣が選んだ人だけ職務を延長出来るという部分を切り離してしまえと。そしてみんなが一致している定年年齢の引き上げはもう採決をして可決をしてしまおう、この事をずっと提起をして参りました。

ところが色んな事情があるのでしょうが、その法案全体を凍結させて、この国会では採決しないというのが与党の言い分です。大きな前進だと思いますのでこれ自体を蹴って、全体また強行されることは私たちもできません。そうした状況ではありますが、しっかりと国民の皆さんがおかしいと声を上げている部分を切り離して、与野党が一致している部分は円満に進める、これが本来の議会のあり方、このことを私たちは諦めることなく、そして多くの皆さんも忘れることなく声を上げ続けて頂きたいとお願いを申し上げます」

 が、

《そもそもの発端は、1月末に黒川弘務・東京高検検事長の定年延長を閣議決定したことにある。前例のない人事で、政権に近いと目される黒川氏に検事総長就任の道を開く脱法的手法と批判された》(5月19日付毎日新聞社説)

 が、立憲民主党はこの問題を徹底追及したわけでもなく、新型コロナ対策の議論すらそこそこに、桜がどうだこうだと言い続けてきたのである。

 否、この法案で検察庁人事に政府が介入する危険を問題視するのなら、民主党政権下において、尖閣諸島沖で海上保安庁巡視船に体当たりしてきたため拿捕したシナ武装船を、検察に圧力を掛け、シナに送り返したことの方がよほど問題なのではないか。

 マスコミを否定しSNSを礼賛するマスコミ人、国会を軽視しSNSに依存する国会議員。SNSにはスパムもあれば、複数アカウントからの投稿疑惑もある。外国人の投稿も多々含まれているに違いない。そんなSNSを持ち上げる彼らは一体何者なのだろうか。【続】