保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

自民杉田議員「女性はいくらでもウソをつける」発言に興奮する人達について(1) ~気に入らぬ議員の吊し上げ?~

自民党杉田水脈(みお)衆院議員が非公開の党の会議で、女性への性暴力を巡る相談事業に関し「女性はいくらでもウソをつける」と発言していたことが分かった。複数の出席者が明らかにした。杉田氏は発言を否定しているが、野党は発言の撤回や議員辞職を求めている。

 杉田氏の発言は、25日に党本部で行われた内閣部会などの合同会議で出た。出席者によると、杉田氏は相談事業のあり方を批判し、「女性はいくらでもウソをつける。そういう方は多々いた」などと述べたという》(読売新聞 2020/09/28 19:54

 当初発言を否定していた杉田議員は、自身のブログで誤りを認め謝罪した。

《9月26日に投稿いたしましたブログ記事「一部報道における私の発言について」につきまして、一部訂正を致します。

件の内閣第一部会・内閣第二部会合同会議において私は大変長い発言をしており、ご指摘のような発言は行っていないという認識でおり、「報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言(「女性はいくらでも嘘をつく」)はしていない」旨を投稿いたしました。

しかし、今回改めて関係者から当時の私の発言を精査致しましたところ、最近報じられている慰安婦関係の民間団体の女性代表者の資金流用問題の例をあげて、なにごとも聖域視することなく議論すべきだと述べる中で、ご指摘の発言があったことを確認しましたので、先のブログの記載を訂正します。事実と違っていたことをお詫びいたします》(杉田水脈オフィシャルブログ 2020-10-01 12:23:40)

 が、細かい話で恐縮であるが、<嘘を吐(つ)ける>とは可能性のことを言っているのであって、「嘘を吐く」と断定しているわけではない。また、発言の文脈は、「(10歳で慰安婦にされたなど)明らかに嘘だと客観的に証明できる嘘をついた女性たちについて、こうした女性はいくらでも嘘をつける」というものであったとも言われており、そうであるなら大きく問題にされるような発言なのかとの疑問も湧く。

 そもそも非公開の会議であったにもかかわらず、外部に「告げ口」をした自民党議員がいることの方が問題である。自分で杉田議員に注意するでもなく、事を大きくしようと情報を外部に漏らしたとすれば言語道断である。

 自民党の中に韓国側に軸足を置く輩(やから)がいるということである。嘘に塗(まみ)れた慰安婦問題をどうするのかが焦点とされず、外部の力を借りて自分たちが気に入らない人間を引きずり降ろそうとするのは卑怯千万である。

橋本聖子男女共同参画相は29日、自民党杉田水脈(みお)衆院議員が女性への性暴力被害支援事業に絡んで「女性はいくらでもウソをつける」と発言したとされることについて批判した。閣議後会見で、被害者支援に取り組む職員を引き合いにし、「努力されている方を踏みにじるような発言であり、非常に残念だ」と述べた。個人的な考えとしつつ「自民党として適切な措置をするべきだ」と語った》(朝日新聞デジタル2020年9月29日22時00分)

 現職閣僚が、ろくに事実確認もせず伝聞に基づいて批判するのは軽率であるし、まして自党議員を公に批判するとなればなおさらである。【続】