保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

大阪府コロナ対応について(2) ~国産ワクチン開発も重要~

感染拡大を防ぐために経済活動を制限するではなく、重症化しやすい高齢患者が増えないように注意しながら、「集団免疫」を獲得を目指す形で活動を続ける方法もある。私はこの方が賢明だと思うし、これはさらに「国産ワクチン」開発にも繋がるものである。

 ワクチン開発の治験には一定数の感染者が必要だ。感染者数を抑え込んでしまっては治験は出来ず、結果として外国製ワクチンに頼らざるを得なくなってしまう。これでは安全面も気になるし、他国に政治圧力を掛けられるという懸念もある。

 ワクチン開発は今回の新型コロナだけの話ではない。今後も様々なウイルスがパンデミック化することは避けられず、国産ワクチン開発体制の構築は安全保障上いくら重要だと言っても言い過ぎではない。

 大阪には製薬会社も多々存在するし、高度医療センターもある。これらを活かせば、国産ワクチン製造を大阪が牽引するということも不可能ではないはずだ。

 関心がないのか「大きな絵」が描けないのか、大阪府における与党・大阪維新の会は、オスプレイ訓練や東日本大震災のがれきの大阪への受け入れは口にしても、ワクチン開発を含めた集団免疫そして自粛のない経済活動といったことには言及せず、感染者数をただ後追いし右往左往している姿は愚かというより他はない。

 さて、新型コロナ感染者数増加の裏で、インフルエンザの感染者は激減している。

 インフルエンザ感染者もPCR検査で陽性反応となるという話もあるが、真偽のほどは分からない。

《例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。

国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。

また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています》(厚生労働省新型インフルエンザに関するQ&A」)

 一方、新型コロナで亡くなった方が、

(日本COVID-19コロナウイルストラッカー )https://covid19japan.com/#all-prefectures

で、例年のインフルエンザ死者数と変わらないのであれば、外出自粛や飲食店の時短制限をしてまで新型コロナを特別に警戒するのはやり過ぎだと思われる。

 また、これは国の問題であるが、どうして新型コロナを重度の2類感染症からインフルエンザと同じより軽度の5類感染症に変更しないのかという問題もある。5類になれば随分医療体制も楽になるはずである。やるべきことがやれていないのは何故か。怪しげな力が働いているとしか思えない。【了】