フジテレビ『ワイドナショー』(17日放送)でタレントの指原莉乃(さっしー)が今回の騒動について私見を述べた。
東野幸治:指原さん、どうなんですか。芸能人が政治的なことを呟くっていうのが、なんか、もっと勉強してから呟け、とかいうような意見もあったりとか。
指原莉乃:今回のに関しては、私も実際に芸能の方のツイートを見て、ああこういうのがあるんだと知ったので、それを知っている人がそういう風に広めてくれて、勉強する、関心を持つという点に関してはすごくいいなと思ったんです。自分もこうやって関心を持てたので。
ただ、ツイッターとかで、今回ので言うと、簡単な、すごく簡単に表された相関図とかが載って、それが拡散されてここまで大きくなったと思うんですけど、本当にそれを信じていいのかとか、双方の話を聞かずに、勉強せずに、どっちもの意見も勉強せずに、偏った奴だけ見て、え、そうなの、やばい、広めなきゃっていう人が多い感じがしています。正直この件に関して私そこまでの信念がなかったので呟けなかった。
東野:ちなみに、ツイッターとかで指原さんもハッシュタグお願いしますみたいなの来るんですか。
指原:来てました。どう思うんですかって。
松本人志:本当。
指原:だけどやっぱり私はまだそこまでの固い信念ほど勉強ができてなかった。
東野:なるほど。
指原:だから、ツイッターを書いてる人が、みんながみんな勉強してないとはまったく思わないです。もちろん勉強した上でこれを書いてる人もたくさんいると思うんですけど、もしかしたら、たった1人が言っていることを信じて書いてる人もいるんじゃないのかなって思っちゃいます。
このように明け透けに話してしまったのはやや警戒心に欠けるような気もするが、話している内容は非常に穏当で、勉強できていないからツイートしなかったというのは真摯(しんし)な態度であろうと思われる。
これを「不勉強だ!」だの「政治を語るな!」だのと批判する人たちがいる。が、不勉強だからツイートしなかったと言っているのに、それをどうして<不勉強だ>と批判するのだろうか。不勉強であろうとなかろうと、安倍政権批判は絶対だとでも言いたいのだろうか。
また、さっしーが暴露したように、ハッシュタグ拡散の依頼があったということから、SNSを活用した直接民主主義を目指そうとする人たちの「如何わしさ」がうかがい知れるだろう。これが「国民の声」「市民の声」などと言って非難するのは破廉恥(はれんち)ではないか。【続】