保守論客の独り言

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「#検察庁法改正案に抗議します」と呟く流行り病(2) ~火事場泥棒と呼ぶ下品~

落語家でタレントの笑福亭鶴瓶が10日、MBSラジオヤングタウン日曜日」で次のように語った。

「歴史の教科書にあかん人載りますよ。この政権あかん人が多いなって出ますわ」

「いい政治家と悪い政治家が分かる。俯瞰(ふかん)でみられない政権をやっとんなという感じで。しばらくしてから、歴史の教科書にあかん人の名前が出てくるでしょうね」

「こんなことで今、法案通したりすんのおかしい。今せんと、コロナ対策に必死にならないと。それしないとみんなおかしいと思ってるよね」(日刊スポーツ 2020/05/10 23:50)

 鶴瓶氏の話は個人的印象でしかない。つまり、そう感じる根拠がない。

 勿論、よほど勉強していなければ根拠立てて政権批判することなど出来る訳がないのであるが、これが国民の平均的意見なのかもしれない。政権批判のために流された「宣伝」(propaganda)を真に受けて、いつの間にか批判者側に取り込まれてしまう。

 それでも一般人であれば残念なことではあるけれども仕方がない。が、有名人が公共の電波を使って「宣伝」を安易に再発信するのは拙(まず)い。

 誤解のないように付け足せば、私は安倍批判をしてはならないと言っているのではない。かくいう私も安倍批判を繰り返している。が、安倍下ろしのために事実であろうとなかろうと「難癖」を付けようとする野党やマスコミとは一線を画している。

 その批判に根拠があるのかないのか、何らかの根拠を示そうとしているのか否か、そこが分かれ目である。根拠を示すためには情報を吟味しなければならない。そして精査熟考しなければならない。ただの受け売りではどうしてそのように考えたのかの根拠を示し得ない。

《「#検察庁法改正案に抗議します」とツイッター上で投稿が相次いでいる検察庁法改正案が11日の衆院予算委員会で取り上げられた。立憲民主党枝野幸男代表は「(新型コロナウイルス感染拡大の)どさくさ紛れに火事場泥棒のように決められることではない」と安倍晋三首相を追及。これに対し、首相はこれに反論し、今国会での法案成立をめざす考えを示した》(朝日新聞デジタル2020/05/11 10:52)

 <火事場泥棒>という罵詈(ばり)が独り歩きしてしまい、これではコロナ禍の間は、政府が何をやろうとしても、どさくさ紛れの<火事場泥棒>扱いにされてしまうだろう。

 政府の判断と野党の判断が異なるからといって、政府を<火事場泥棒>呼ばわりしてしまっては、議論は成り立たない。

 否、これまでもずっとそうであった。「森友、加計、桜」で難癖を付け、悪口を言い続けてきた野党。このような非生産的な方々には次の選挙で御退場願うしかない。【続】

(追記)

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<政治に詳しくない私のところまで話が降りてきました>という部分がどこか意味深(いみしん)である。