保守論客の独り言

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安倍首相の野次を「民主主義の危機」と非難する毎日新聞について

6日の衆院予算委員会で、国民の範たるべき安倍晋三首相が、またも閣僚席から国会議員にヤジを飛ばしたのだ。これまでも物議を醸した首相のヤジや不規則発言だが、国会会議録を調べると出るわ出るわ、今年だけでその数、20回超……》(「やまぬ安倍首相のヤジ 今年だけで不規則発言20回超『民主主義の危機』」:毎日新聞2019117 2051分)

 「ヤジは議場の華」(討論や質問中に発せられる野次は国会または議会の名物であり、楽しむべきもの)などというおかしな考えがある限り、野次はなくならないだろう。実際、国会では安倍首相に限らず、与野党ともに盛んに野次を飛ばしている。

《4日に召集された臨時国会は、安倍晋三首相による衆院本会議での所信表明演説で論戦の幕が上がった。野党議員が一斉にヤジを飛ばしたのは、首相が改めて憲法改正への意欲を表明した場面だった》(朝日新聞デジタル20191041901分)

 私は、こんなおかしな風習はさっさとやめるべきであろうと思っているが、ほとんどといってそういう話は聞かれない。

 今回、安倍首相の野次が問題とされているが、ここには「二重基準」がある。野党の野次は良いが、安倍首相の野次はいけないというものである。このように「二重基準」はマスゴミの十八番(おはこ)になってきた。

 安倍首相の野次を「民主主義の危機」と煽る毎日新聞に呼応して、共産党志位和夫委員長がツイッターに投稿した。

《「やまぬ安倍首相のヤジ 今年だけで不規則発言20回超『民主主義の危機』」 国会の品位を傷つけ、質問権を侵害し、議事運営を妨害する。傲慢からか、無恥からか。いずれにせよ、これは議会制民主主義を危うくしている。これ以上看過できない。この一点でも首相の資格はない》(201911810:39

 野党の代表がマスコミの後追いをしているようでは終わりである。

6日のヤジは、立憲民主党などの会派に所属する今井雅人氏の質問中に発せられた。

 加計学園問題を巡り、文部科学省が公表した文書に萩生田光一文科相が登場することから、萩生田氏に経緯を問う今井氏に、閣僚席の首相が「あなたが(文書を)作ったんじゃないの」とヤジった、とされる。当時の動画を見直すと、首相らしき声で「あなたが……」とつぶやく声が記録されている。

 これで審議は一時中断。首相は「座席から言葉を発したことは申し訳なかった」と謝罪したが、発言は取り消さなかった。

 振り返れば再登板後の安倍首相、質問中の野党議員に対するヤジが繰り返し問題視されてきたのはご存じの通りだ》(同)

 いまだに<加計学園>とは恐れ入る。おそらく野党は政権に難癖を付けるしか能がないのであろう。

 政治も経済も教育も憲法も、問題がまさに山積しているというのにまともな議論がなされない。それこそが真の<民主主義の危機>なのではないか。