保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

『「嫌韓」の裏に格差と陰謀論』と説く毎日新聞(1) ~冷静を装った朝鮮擁護論~

《「嫌韓」という排外主義が吹き荒れている。少しでも冷静な議論をすれば「売国奴」などの罵声が飛んでくる》(毎日新聞9/23() 10:30配信)

 こういう色眼鏡で見た議論を<冷静な議論>などと言えるのか。今多くの日本人が抱く「嫌韓」感情は、言うまでもなく韓国側の非礼に発するものである。火器管制レーダー照射事件、日韓慰安婦合意の一方的破棄、日韓請求権協定を反故にする徴用工問題などなど韓国が日本に対して行っている非礼は反日政策であることは最早疑いの余地はない。<排外主義>であるのは日本ではなく韓国の方である。

《背景にはアベノミクスにも責任がある格差がある。人間が感じる不満は相対的なものだ。客観的には中間層、あるいはやや上であっても、富裕層に恩恵が偏っていると感じれば不満は爆発する。

 こんな時の政権の対応ははるか昔から同じだ。一つは下に目を向けさせ「それよりはまし」と考えさせる。もう一つは外へ目を向けさせる》(同)

 「嫌韓」の背景にあるのは韓国の「反日政策」にあるのであって、日本における<格差>などではない。<格差>問題を糊塗(こと)するために安倍政権が「嫌韓」を煽っているかのように言うのは牽強付会(けんきょうふかい)以外の何物でもない。

 今の日本にあって<格差>が大きな問題だなどと考えている人は特殊な人に限られているに違いない。それが問題なら先の参議院選挙もまったく違った結果となっただろう。勿論私は<格差>がないと言いたいのではない。ただ問題を隠すために国民の目を「下」や「外」に向けさせるような「陰謀論」ではないといいたいだけである。

《政治の役目はなによりもまず、批判者、少数者との対話にある。しかし、安倍政権はすすんで自らの欠点を認め、国民と双方向の対話をすることがうまくできていない》(同)

 <政治の役目>が<批判者、少数者との対話>にあるなどというのは勝手な言い分である。憲法改正を阻止すべく森友・加計問題で難癖を付け続けた側に<対話>の意思はあったのか。端っから<対話>の意思がない者たちとの<対話>など成立するはずがないではないか。

《トランプ米大統領の例をあげるまでもなく、国民をうまく統合することができない政権の逃げ道はいつも不満を国外にそらすことだ。対韓輸出規制はそういう機能を果たした》(同)

 安倍政権は<対韓輸出規制>などしていない。優遇措置をなくし、普通の貿易に戻しただけである。それも理由は韓国側にあり、戦略物資を北朝鮮などに横流しした疑惑が浮上した以上、管理を強化するのは当然のことである。国民の不満をそらすために<対韓輸出規制>を行ったなど嘘っぱちである。【続】