保守論客の独り言

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明石市長の「火付けてこい!」発言について(1) ~表の顔と裏の顔~

兵庫県明石市泉房穂市長(55)が2017年6月、道路の拡幅事業で立ち退き交渉を担当する職員に対して吐いた暴言が一斉に報じられた》(Abema TIMES 1/30(水) 15:30配信)

 1年半も経ってどうして市長選直前の今これが公にされたのか甚だ疑問ではあるけれども、そういう政治的話は一旦脇に措いておいて、今回の暴言内容を見てみたい。

 2017年6月14日の夕方、市長室において、遅々として進まぬ立ち退き交渉に痺れを切らした市長は市職員を次のように罵倒した。

市長 何をしとったん、この間。この間7年間遊んでたの? 何でこんなこと、分かってたこと7年前からやらんの? 意味分からんけど。何もしてへん。

市長 してないやん、全然。してないでしょ?

職員 はい。

市長 してたんですか、本当に。してないでしょ、全然。

職員 金額の提示はしてなかった。

市長 してないじゃないですか!

職員 はい。

市長 してないやないか、お前!

職員 はい。

市長 7年間、何しとってん! ふざけんな! 何もしてないやん、7年間。

職員 はい。

市長 平成22年から何してた、7年間。お金の提示もせんと。楽な商売じゃ、ホンマ、お前ら。

市長 アホちゃうか、ホンマに。

職員 すみません、本当に。

市長 すまんで済むか、そんなもん。すまんで済まん、そんなもん。立ち退きさせてこい、お前らで。今日、火付けてこい!

職員 はい。

市長 今日、火付けて捕まってこい、お前。燃やしてしまえ! ふざけんな。行って来い! 壊して来い、今から建物。損害賠償を個人で負え! 当たり前じゃ。はじめから分かっとる話を。

《泉市長は東京大学を卒業後、NHKに入局。弁護士の資格を取得した後、2003年には衆議院議員となり、犯罪被害者や無年金障害者の救済など人権に関する法案の成立のため活動。当時は「世の中には泣き寝入りしかかっている人がたくさんいます。そういった方々に救いの手を差し伸べていきたい」とも訴えていた。明石市長に当選したのは2011年で、現在は2期目。子育て支援や、犯罪被害者支援の条例などを成立させ、全国的に注目を集めたこともある》(同)

 そんな人がどうしてということになるのだが、人間には表の顔もあれば裏の顔もある。車のハンドルを握れば人が変わる人もいる。酒を飲んで醜態を晒す人もいる。今回のように、激昂して理性を失い暴言を吐く人間もいるのである。

 深層心理は裏の顔にこそ現れる。表の顔に騙されないよう「睫(まつげ)を濡らす」(=だまされないように用心する)必要がある。

泉房穂市長は、これまでも“舌禍騒動”を度々起こしていた。環境保護イベントを巡って暴言を吐いて謝罪したり、東播磨地域を自虐的にPRする兵庫県の動画に猛抗議したり、感情的な言動が目立ち、資質を問う声が上がっている》(神戸新聞NEXT 2019/1/29 23:42)【続】