保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

韓国とは「距離」を取るべきだ

《韓国国防省は24日夕方、「自衛隊機による低空威嚇飛行の証拠」とする写真を公開した。

公開された写真は韓国海軍の駆逐艦から撮影された動画を静止画にしたもので、飛行する自衛隊の哨戒機とともに「右舷通過時、高度およそ60メートル」との説明が加えられている》(AbemaTIMES 2019年01月24日 17:44)

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 が、どうして60mもの超低空飛行なのに海面が映っていないのかなどと疑問の声がすでに沸き起こっている(また、哨戒機だけ解像度が異なる合成写真だという指摘もある)。これが低空威嚇飛行の証拠写真だなどと言って公開するのは一体どういう「神経」をしているのだろうか。

 また、韓国国防省は、これらの高度や距離の根拠としてや計器やレーダーの写真も提示し、「機械は嘘をつかない」と述べている。

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 画面は高度200ft(約60m)となっているが、200とftの間が0一つ分空いているようにも見える。

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 そもそも「機械は嘘をつかない」などと付け加えること自体不自然である。このような言い方は「人間は嘘をつく」ということを前提にしているように聞こえてしまう。実際、この写真は、嘘をつかない機械が表示した画面では元々"2000ft"だったのを、0を1つ消して"200 ft"に改竄した写真ではないかと疑われている。

 が、そんなことよりも今回私が問題にしたいのは次のことである。

《韓国国防省が、海上自衛隊の哨戒機が東シナ海韓国海軍艦艇に威嚇飛行をしたと非難し、再発すれば「軍の対応規則に従って強力に対応する」と警告してきた》(1月25日付産經新聞主張)

 日本は敵国だということである。こうなると朝鮮半島有事における日韓の防衛協力などという話は有り得ない。もはや韓国は、日米の側ではなく北朝鮮の側に立っていると見なさざるを得ない。防衛線は、対北朝鮮の北緯38度から対南北朝鮮の対馬沖に変更せねばならない。

《日本政府内では、関税の引き上げや韓国人への査証発給制限などの報復措置さえ検討が進んでいる。自民党内にはさらに強硬な意見も出ている》(1月26日付神戸新聞社説)

 甘いのかもしれないが、私は報復だの制裁だのには反対である。が、防衛や経済の協力は見直すべきだという立場である。日本の協力なしでは韓国が成り立たないということを思い知ってもらうしかない。否、わざわざ見直さなくとも、協力が出来ないようなことを相手が仕掛けてくるのであるから自然とそうならざるを得ない。変にこちらから助け舟よろしく和解の手立てを講ぜぬことである。

 かつて北朝鮮の不審船が日本近海を我が物顔で航行していたのが、九州南西海域において海保巡視船と交戦の末、自沈する事件が起こって以来、つまり、日本が攻撃してくることが分かってから不審船は見られなくなった。

 今回の「ロックオン」も、同じようなことが起これば、攻撃することも有り得るということを警告しておくことが不可欠である。

 「ロックオン」すればビビッて逃げると思われては、日本の排他的経済水域EEZ)内の哨戒(しょうかい)すら出来なくなってしまう。