保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

『関白宣言』への八つ当たりについて

シンガーソングライターのさだまさし氏は、日本ニューミュージック界の草分け的存在であり、中でも『関白宣言』は代表曲の1つに数えられるだろう。『関白宣言』はコミカルソングであり、レコードもコンサート会場での臨場感に溢れ、観客の笑いを誘う内容となっている。

 1番の歌詞はまさに<関白>そのものであり、昔はこんな偉そうな亭主もいただろう。

 が、2番になると口先だけの<関白>であるかのような弱さがにじみ出てくる。

 謂わば1、2番は「建前」である。「本音」は3番にある。

 いきなり「本音」を言うのが憚(はばか)られたので、出だしは<亭主関白>を装ったが、言いたいのは勿論最後の部分である。

♪♪俺の愛する女は/愛する女は 生涯お前ただ一人♪♪

 さて、問題の主は、出だしから「キレまくり」である。

 

 これは結婚前のある一組の男女のお話であって、他人の話にこんな風にキレているのは異常である。

 妻となる女性に向かって話している見ず知らずの男性に<何様だてめえ>とキレていることに唖然とする。

 <嫁>という言葉に反応し<妻だボケ>と言っているのも、<もらう>という表現に<私はモノじゃねえ>と言っているのも、おそらく問題の主は日本の文化を解さない異文化人であろうと想像される。

 「相手の家から我が家の嫁としてもらう」のを<嫁にもらう>と言うのであって、<嫁>と<妻>では意味合いは異なる。昨今、<嫁>という言葉を全否定する輩(やから)が存在するが、彼ら彼女らの言っていることは、文化を尊重しない破壊主義(ヴァンダリズム)そのものである。

 なんでもかんでも喧嘩腰で絡んでくる人達とは出来得る限り関わりたくないものである。