《気候変動の危機を訴えているスウェーデン人活動家のグレタ・トゥンベリ(16)が、9月23日、米国ニューヨークで開かれている国連の温暖化対策サミットで、「大人」世代に向けた厳しいスピーチをし、世界中で話題になっている》(クーリエ・ジャポン2019.9.24)
曰く、
「あなたがたは空っぽの言葉で、私の夢と子供時代を盗みました。それでも、私はラッキーなほうです。人々は苦しんでいます。死んでいます」(同)
<人々は苦しんでいます。死んでいます>。が、具体的に誰がどう「温室効果ガスによる地球温暖化」で苦しみ死んでいるでいるというのか。
「温室効果ガスによる地球温暖化」とは1つの「仮説」に過ぎず実証されたものではない。温室効果ガスが地球を覆うことで地球が温室のようになり気温が上昇するという考えであるが、これは相当嘘臭い話である。
「温室効果」によって気温が上昇しているという証拠はどこにあるのか。むしろ、化石燃料の燃焼により熱が放出されることが気温を上昇させ、結果として、二酸化炭素が生成され大気中の濃度が増加しているということなのではないか。
また、都市部におけるヒートアイランド現象も気温上昇の一役を買っている疑いも濃厚である。それどころか、ヒートアイランド現象による都市部の気温上昇のデータが地球温暖化として使われてしまっている。言うまでもなくこれは温室効果とは関係はない。
いずれにせよ、大気中の温室効果ガスの濃度が増すことで地球が温室のようになって気温が上昇するという仮説は相当眉唾物であるということである。
「全生態系は崩壊しつつあります。大量絶滅の始まりに私たちはいるんです」(同)
何をもってこのように言い切るのか。「妄想」がこのように言わせているのだとすれば、単なる「環境カルト」でしかない。
「もう30年以上も、科学は明快に示してきました。なのに、あなたがたは目をそらし続け、ここに来て、ちゃんとやってるとか言えるなんて。ありえない! 必要な政治も解決策も、まだぜんぜん見えていないのに」(同)
深井有・中央大名誉教授はCO2温暖化仮説はすでに破綻していると言う。
《確かに過去100年にわたって気温はじわじわと上昇してきたが、実は最近18年間、それはピタリと止まっているのだ。米国の気象学者クリスティがまとめた最新のデータを図1に示す。これは2015年5月の下院諮問委員会の資料から転載したものである。地球全体をカバーする気象衛星データと膨大な気球観測のデータはよく合っていて、1998年以降はほぼ頭打ち、最近はむしろ下降傾向にある。一方、世界で100以上のグループがCO2温暖化を仮定して行った計算ではCO2増加につれて気温は上がりっぱなしで、実測との乖離は年々大きくなっている。CO2温暖化論は破綻したのだ》(https://yab.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20151109.html)
つまり、科学は温室効果ガスによる地球温暖化を明確には示してきていない。むしろ、温室効果仮説は破綻に瀕しているというのが本当のところである。【続】