一燈照隅(池内昭夫の日記)

~天邪鬼(あまのじゃく)の独り言~

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■三木清『人生論ノート』論  5/2(1)「100分de名著」の偏見  5/8(2)幸福論を抹殺したカント  5/15(3)哲学書だからこそ難しい  5/22(4)偏見による幸福と成功の誤読  5/29(5)真の幸福と神  6/5(6)虚栄と虚無   6/15(7)神の怒を思へ! NEW

新潮45「杉田水脈論文」その後(4)~「杉田論文」を読まぬ批判~

《米ホロコースト記念館によると、ナチスの独裁者アドルフ・ヒトラーは1933年、政権を奪取するとすぐにすべての同性愛・レズビアン団体を禁止しました。翌34年には秘密警察ゲシュタポに同性愛を取り締まる部署が設置され、同性愛者と疑われる男性をリストアップした「ピンクリスト」を作成します。男性同士の「みだらな」行為は広範囲にわたって処罰の対象になりました。

ヒトラーは戦争遂行のため「アーリア人」人口を増やす政策を進めており、同性愛や中絶は人口増加を妨げると考えられたのです。33~45年に推定10万人の男性が同性愛の容疑で逮捕され、このうち約半数が有罪を宣告されました。強制収容所に送られたのは5000~1万5000人とみられていますが、何人が処刑されたのかは分かりません》(木村正人「杉田論文『そんなにおかしいか』新潮45の反論が再び大炎上 絶滅していく紙メディア『最期の咆哮』」:Yahoo!ニュース 9/19() 19:35

 ヒトラーの同性愛者に対する弾圧はとんでもない。それはその通りである。が、これは杉田水脈衆院議員の主張とは関係ない。「杉田論文」は「排除の論理」ではない。実際、杉田水脈衆院議員は次のように書いている。

《そもそも日本には、同性愛の人たちに対して、「非国民だ!」という風潮はありません。一方で、キリスト教社会やイスラム教社会では、同性愛が禁止されてきたので、白い目で見られてきました。時には迫害され、命に関わるようなこともありました。それに比べて、日本の社会では歴史を紐解いても、そのような迫害の歴史はありませんでした。むしろ、寛容な社会だったことが窺えます》(「『LGBT』支援の度が過ぎる」:『新潮45』2018年8月号、p. 58

 にもかかわらず、

《杉田議員や藤岡氏、小川氏といった「真正保守」に分類できる主張には、日本の人口減少をこのまま放置するわけにはいかない、同性愛者が増えるとそれでなくても低い出生率がさらに下がるという危機感が流れています》(Yahoo!ニュース 9/19() 19:35

などというのは単なる「言い掛かり」である。「同性愛者が増えると出生率が下がる」などという話は「杉田論文」とは無関係である。関係のない話を持ち出して悪しきレッテルを貼りつけ、相手を貶(おとし)めようとするのは卑劣である。

《「新潮45」は一定の読者を確保するために杉田論文を擁護する企画を確信犯的に組んだのでしょう。わざと問題を起こして注目を集める炎上商法なのかもしれません》(同)

と木村氏は言うが、反LGB派に揺さぶりをかけ勇み足を誘い、これを「炎上」させる「炎上戦術」をとっているLGBT推進派が偉そうなことを言えた義理ではない。【続】