保守論客の独り言

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胡散臭い改憲論について(8)/14

《岸田さんについて全部いいというふうに思わないが、でも、やることはやってきている》(2024年5月7日付産経新聞

 岸田氏がやったことはと言えば、「移民政策」「国民負担増」「LGBT法」「安倍派潰し」。これで<やることはやってきている>と言えるところがすごい。

《岸田さんは「自分の任期のうちにやる」といっており、この連休明けにも、自民党が本当に動き始めるかもしれない。(公開憲法フォーラムでの)岸田さんの言葉からも、それを感じ取った。

 今は岸田さんの言葉と意思を信じて、とにかく国民の力で、憲法改正を後押しする。背中を押すことが今一番大事なのではないかと実感した。憲法改正、1回で済む問題ではない。最初から完璧なものができればいいが、そのようなことは無理だから、1つ1つやっていきましょう》(同)

 このように櫻井女史が憲法改正を急ぐのは、何か裏があるのではないかと勘繰ってしまう。そのことは岸田氏にも見え隠れするのであるが、要は、背後に米国民主党の権力があるのではないかと疑われるのである。

 詰まり、今言われている憲法改正とは、日本の自衛隊集団的自衛権の行使と称して、米軍の傭兵として使うための布石のように思われるのである。憲法の条文を書き換えずとも、集団的自衛権行使は安倍内閣閣議決定でなされているから、実質は変わらないとも言えるが、やはり閣議決定だけでは白黒はっきりしないので、例えば、9条2項は破棄し、国防軍保有を明記するといった形を目指そうとしているのではないか。【続】