保守論客の独り言

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立憲民主・本多議員の「14歳と同意性交」発言について(2) ~破廉恥の極み~

《複数の関係者によると、5月10日に開かれたWT(=立憲民主党「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム」)で本多平直衆院議員(56、比例北海道ブロック)が「例えば50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言した。同月下旬のWTでも「12歳と20歳代でも真剣な恋愛がある」「日本の『性交同意年齢』は他国と比べて低くない」との趣旨の意見を述べたという》(朝日新聞デジタル2021年6月7日21時14分)

 まさに立憲民主党的発想というべきなのだろうか。規制を強化して弱者を救おうとしているのに、特殊な自由を持ち出して場を台無しにしてしまう。自分が何を言っているのか客観視出来ないし、する気もない。恥を知ることのない人間には何を言っても無駄なのである。

 14歳の女子中学生にどれだけ判断能力および責任能力があるのかを考えるのに、56歳の自分を相手として想定することが破廉恥であることに気が付かない。自分の欲求対象に女子中学生も含まれると吐露(とろ)しているに等しいことを恥ずかしいとも思わない。

 立憲民主党は、自分たちはこういう破廉恥漢を抱える政党なのだという自覚がまずは必要だろう。そのことが分かれば、少しはましな政党になることも出来るだろう。マスコミにしても、立憲民主党とはそんな政党なのだということを分かった上で歩調の合わせ方を考えるべきである。

 本多発言のあった5月10日、WTに出席していた大阪大大学院法学研究科の島岡まな教授(刑法)は言う。

《発言を聞き、驚いて絶句した。日本では今まで問題にされなかったと思うが、先進国だったら国会議員辞職くらいのレベルだ。海外の先進国では、対等な関係がなければ、恋愛とはみなさない。

 成人と中学生の場合、真摯(しんし)な恋愛関係は成りたたないという姿勢を刑法で示すことが大事だ。法律、社会の規制として、そうしたものは性的搾取にあたるから、犯罪となり得るということを見せるべきだ。

 日本はジェンダー不平等国家で、本人たちが気づかない無意識の差別や偏見が蔓延(まんえん)している。権力関係がいろんなところにあることも知らないから、教師と生徒でも恋愛が成立すると思ってしまう。これは後進国の特徴だ。どんどんエスカレートしていけば、児童婚に至る。

 そういうものでも許される、ロマンチックな恋愛だと思わされているだけで、権力側の男性に都合のいい論理だ。それが社会に蔓延しているから、おかしいことに気づかない》(同)【続】