保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

アイヌについて(2) ~作られる「アイヌもどき」~

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 <思い思いの踊りを披露>と言うが、要は、アイヌの伝統舞踊がどのようなものか分からないから、適当に踊っただけなのだろう。​動画からは、この人達はむしろアイヌを馬鹿にしているとしか思われない。もしこれがアイヌの踊りだと言うのなら、継承すべきものは何もない。

 このようなアイヌ文化を冒涜するような振る舞いが、アイヌ民族の活動として報じられることに私は強い違和感を覚える。

 そもそもその人がアイヌかどうかを判定する客観的なものは何もない。

《実は、アイヌと認定するのは国でなく、公益社団法人北海道アイヌ協会が認定している。アイヌ協会の理事長が承認すれば、アイヌと認められ、補助金等を受けられる。

 アイヌ協会は、「アイヌの血を引くと確認された者」のほか、その家族・配偶者・子孫、養子縁組による者にまでアイヌと認定している。アイヌの血を引いていなくともアイヌと認定されれば、異常に手厚い社会保障の特権を受けることができる。

 昭和63年(1988年)の調査では、東京在住のアイヌが2700人と推計された。だが、今は7万5000人と急増している。アイヌ協会が認定すれば、誰でもアイヌになれるから、補助金目当てのにせアイヌが増えていると見られる。

 北海道アイヌ協会には、アイヌ系日本人が全員加入しているのではない。加入しているのは、全体の1割程度であり、約9割のアイヌ系日本人は、協会に加入していない。大多数のアイヌ系日本人は、真面目に日本人として生活している。問題は、特権を悪用する一部のアイヌ協会員である》(​ほそかわ・かずひこの BLOG「アイヌ新法4~アイヌ系団体の問題点」​)

 アイヌの人々は北海道を中心に生活し、独自の文化を形成してきた。日本語と系統が異なるアイヌ語を話す。ユカラ(英雄叙事詩)などの口承文芸や自然の中で培われた宗教観、独特の文様の刺しゅうなどには海外の関心も高い》(7月15日付毎日新聞社説)

 <アイヌの人々は…アイヌ語を話す>のだとしたら、アイヌ語を話す人がもういないとすれば、アイヌはもういないということになる。

 おそらくアイヌの習俗風習を今尚実践している人はいないのだろう。が、それでは困る。

 なくなってしまったのなら<アドリブ>であろうと何であろうと創り出さねばならない。それはアイヌを思えばこそのことではなく「利権」の旨味(うまみ)に与(あずか)らんがためである、などという話でないことを祈らんばかりである。【続】