保守論客の独り言

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松井大阪市長の買い物発言について(1) ~女性は買い物に時間がかかる?~

423日の記者会見で松井市長は、朝日新聞の記者からスーパーでの感染防止策に関連する質問を受け、次のように答えた。

「○○君(記者の名前)が買い物行ったらいいねん。夫婦で行かずに。言われたもんだけ買って帰る、と。やっぱり、女の人が行くとね、それはもちろんなんだけど、色々商品とか見ながら『これはいい』『あれがいい』とか時間かかる。君やったら、『これ買うて来い』言われたら、そこ直接行ってぱっぱっぱって買うて帰るやんか、男のもんは。だから、男子が接触避けて買い物に行くというのが、それでもいいけどね」(HUFFPOST 20200424 1151分)

 どこまでが本気で、どこからがリップサービスなのかが良く分からない返答である。松井市長は、大阪人独特の「のり」でこのように話しているようにも思われる。

 これに対し、時事通信の記者が質問を継いだ。

「『女性は買い物に時間がかかるから、男性が行くべき』という風な(趣旨の発言だという)捉え方もできると思うが、真意をご説明いただけますか」

「言われたもんだけ買うということになればね、男性の方が早い、と。僕も含めて、あまりスーパーに出入りしていない方が、言われたもんだけ買ってこいと言われたら、とにかくとっとと行って、その商品の場所に行って、それをカゴに入れて、スーパーの中にいる時間は非常に短縮できると思いますんで。そういう人が買い物に行く方が『3密』は避けられるんじゃないかな、こう思います」(同)

 こういう非常時は、日頃買い物をしていない男性が「お使い」よろしく買い物をする方が「3密」を避けられるというのは一理ある。が、買い物をするのは女性の役目であるとの時代錯誤の差別があるからこのように言うのだろうなどと噛み付く人たちもいる。

 早速ジャーナリストの江川紹子女史が噛み付いた。

《「生活」が分からない人が、あれこれ思いつきで言わないで欲しい》(午後8:17 2020年4月23>日 ツイッター

 これには私も言いたい。

大阪市の記者会見がどのような雰囲気で実施されているのか<分からない人が、あれこれ思いつきで言わないで欲しい>」

 現場の記者は、すぐに噛み付くようなことはせず、もっと大人の応対をしている。

「それは女性、男性に限った話じゃない気がするんですけど。『女性は時間がかかる』と言い切ってしまうのはちょっと違和感を感じるのですが」(HUFFPOST、同)

時事通信の記者が質問を重ねたのに対し、松井市長は

「それはそうやね」(同)

と応じ、「松井家」の話と断った。

「我が家では、妻が買い物に行くと、色々商品手に取りながらやるんで、いいものかどうかってやるんで、時間かかる。僕は言われたら、そこへ直接行って、どういうもんであろうと手にとって、カゴに入れて、会計して帰ってくるんで、我が家では僕のほうが早いということですね」(同)【続】