保守論客の独り言

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WHO新型コロナウイルス「パンデミック」表明について(1) ~独り言うべきことを言う産經主張~

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の現状について「パンデミック(世界的大流行)といえる」と表明した》(3月13日付産經新聞主張)

 表明の主体を他紙のようにWHOとせず、テドロス事務局長としているのが産經新聞主張の真骨頂であろう。京都新聞社説にもテドロス氏の名前はあるが、おそらく独り産經主張子だけがテドロス氏に問題の焦点を当てようとしているのだと思われる。さらに、

《世界全体で、感染者数は約12万人、死者は4千人以上に上っている。人類が異常事態に直面したことは明らかだ。

 WHOの規定上は、パンデミックの公式な宣言はインフルエンザに対してのみ使用される。そこでパンデミックと形容することで事態の深刻さを訴えた。

 今、最も必要なことは国際社会が協調して、中国・武漢発の新型コロナウイルスの脅威に立ち向かうことだ》(同)

と、<中国・武漢発>とはっきり書いているところも他紙には見られないところである(他に、3月14日付河北新報社説に「中国・武漢市の海鮮市場が発生源とみられる感染症」とある)。

《もともとこの新型コロナは中国の武漢で発生したもので、中国政府はこれまで、中国疾病預防控制中心(Chinese Centre for Disease Control and Prevention)が、武漢市内の市場で売られていた野生動物が感染源と発表しています。

しかし、武漢には中国科学院が中国で唯一のバイオセーフティーレベルP4の研究所を有しており、この研究所ではコロナウイルスも研究対象です。中国のこのような研究所では以前から、動物などの生体実験を行った後に、焼却などで処分するべき遺体を、裏金を作るために市場に横流しする行為が相次いでおり、そこから流出したものではないかと考えられる事が多くなりました。

実際には、中国国内ですらも一般の人の本音では、この実験室からの流出だと考えている人が大半です。

この新型ウイルスが世界的に甚大な猛威を振るっている事で、中国が大きな影響力を持つWHOが決定した新型コロナの感染症の名称が「COVID-19」です。

このWHOがどれほど中国共産党政府から影響を受けているかは、もう多くの日本人が思い知っているでしょう。

中国が大きな影響力を持つWHOによると、地名を名称につける事は、その土地への差別意識を助長するという理由を語っており、このような名称にしたものです。尚、「COVID-19」は新型コロナのウイルスの名称ではなく、新型コロナによる感染症の名称で、ウイルスの名称とは別です》(「新型名称は『武漢ウイルス』か『COVID-19』か?米中せめぎ合い」:2020年3月16日付PJA NEWS)【続】