『AERA』に掲載されたインタビュー記事で、辻元清美・立憲民主党幹事長代行がまたしても
「安倍総理だけがちょっと異様すぎる」
などと暴言を吐いている。辻元議員が問題なのは言うまでもないが、このような暴言を掲載し拡散するAERAの方が、或る意味、もっと問題だとも言えるだろう。
《今の自民党は変質しました。いわゆる「ネトウヨ」みたいな人たちに占領されているんじゃないかとすら思う。だから、野党とか意見の違う国民に対しても、敵と見ているような発言が飛び出すのでは。かつての自民党は、何だかんだ言っても、自分たちが政府与党としての責任を持たなくちゃいけないという空気はあったし、野党や意見が違う人たちに対しても懐が深かったと思うんですね》(『AERA』2020年3月9日号)
自民党からの発言が<敵と見ているような発言>に思われるのは、心理学で言うところの、自分たちが自民党を<敵>だと見ていることの「投影」であろう。極左、反日の目からは自民党が「ネトウヨ」に見えてしまうのも仕方ない。
《昨年、亡くなられた中曽根康弘元総理は、私と憲法観がまるで違いました。9条改正の急先鋒(きゅうせんぽう)だった中曽根さんとは、憲法調査会でご一緒でしたが、実は私が辞職した時、「彼女みたいな、自分たちとは意見が違うけど憲法について対極の意見を体現する議員は国会にいたほうがいいんだ、もったいない」とおっしゃっていたと、側近の人から聞いたんです。「総理、総理、総理」と私が詰め寄った小泉純一郎元総理だって、私が国政に復帰した時、すれ違いざまに「寂しかったよ」って。なんか、人情味があるじゃないですか》(同)
辻元議員は余程の世間知らずなのであろう。中曽根元総理、小泉元総理は心にもない「おべんちゃら」を言っているだけであることが分からない。
《安倍総理だけがちょっと異様すぎる。自分と違う意見は一切、聞かない。街頭演説でも「こんな人たちに負けるわけにいかない」でしょ。一国の総理大臣は、自分に反対の声を上げている人も守る立場なんですよ。しかも国会で「早く質問しろよ」とか、「意味のない質問だよ」とかヤジをいっぱい飛ばしている》(同)
「おべんちゃら」を口にしたくないほど安倍総理は腹に据えかねているということなのだと思われる。自分がどれほど安倍総理を侮辱してきたのかを棚に上げ、相手の言動だけを槍玉にあげようとする辻元議員の方が余程大人として<異様>である。【続】