保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

無残な国会代表質問とマスコミの反応(1) ~「桜」が大好きな立民・共産・マスコミ~

3日間にわたって行われた衆参両院での代表質問に対し、産經主張子は、

《今年最初の国会論戦にしては極めて物足りない。国の基本をもっと論じ、日本が直面している課題に踏み込んでもらいたかった》(1月25日付産經新聞主張)

と言う。<極めて物足りない>どころか「平和呆けここに極まれり」と言わざるを得ない。

f:id:ikeuchild:20200202011230p:plain

https://www.moeruasia.net/archives/49658835.html

 立憲民主党共産党が「桜を見る会」の追求に異様なほど時間をとっているのがわかるが、多くの新聞社説もこれと連動し、「桜を見る会」の政府答弁を批判している。

立憲民主党枝野幸男代表は冒頭、「利権・私物化・隠蔽(いんぺい)」という「安倍政権の体質」をただすとして、桜を見る会、カジノ汚職、辞任2閣僚の公職選挙法違反疑惑を取り上げた。

 桜を見る会では、地元の支持者を大勢招待し、無料で飲食を提供するのは買収と同じだと指摘。首相は「招待者は最終的に内閣官房内閣府でとりまとめている」ので公選法には違反しないと反論、後援会主催の前夜祭にも問題はないと主張した。

 しかし、自ら積極的に疑念を晴らそうという様子は全くうかがえない。前夜祭の明細書は、ホテル側が「営業の秘密」を理由に拒んでいるとして公開に応じず、廃棄済みとされる昨年の招待者名簿の再調査も、指示する考えはないと言い切った。

 この問題では、保存期間が過ぎ、廃棄したと説明してきた過去の関連資料が最近、見つかっている。昨年の名簿が何らかの形で残っている可能性は否定できないはずだ。首相は名簿の電子データの廃棄時期がわかるコンピューターの履歴の確認も「不正侵入を助長する恐れがある」として拒否した》(1月23日付朝日新聞社説)

立憲民主党枝野幸男代表が質問の冒頭、先の首相演説では一切触れられなかった「桜を見る会」の問題を取り上げたのは当然だ。

 この問題では、政府が「ない」と言ってきた一部の関係文書が残っていた事実が新たに判明し、疑惑解明のカギでもある招待者名簿が本当に廃棄されたのかどうかも裏付けできない状況になっている。

 ところが首相は名簿について「個人情報保護」を盾に相変わらず早期廃棄の正当性を強調し、再調査の必要性を認めなかった。名簿管理や廃棄に際し記録を残していなかった違法行為に対して官僚の処分はアピールしたものの、行政トップとしての責任を誠実に語ることはなかった。

 首相と妻昭恵氏の関係者を大量に招待して、税金を使った催しを私物化したのではないか。そして内閣府が無理な説明を重ねているのは首相を守るためではないか。これが疑惑の核心だ。「自分には一切責任がない」という首相の姿勢はむしろ強まっていると言っていい》(1月23日付毎日新聞社説)

立憲民主党枝野幸男代表は、首相が桜を見る会に地元支援者らを多数招待したことが公選法違反に当たるのでは、とただしたが、首相は招待客は内閣府内閣官房が決めるので公選法違反との「指摘は当たらない」と突っぱねた。

 枝野氏が昨年の招待者名簿の再調査と開示を求めても、首相はすでに廃棄済みとして拒否。廃棄した証拠となる履歴(ログ)の開示要求にはシステムに不正侵入される可能性を理由に拒んだ。

 その答弁姿勢からは、事実を調査し、国民の疑念を晴らそうとする姿勢はまったく感じられない》(1月25日付東京新聞社説)

立憲民主党枝野幸男代表は冒頭、「政権の体質そのもの」をただすとし、「桜を見る会」、カジノを中心とする統合型リゾート(IR)汚職事件、辞任した元閣僚の「政治とカネ」を取り上げた。

 桜を見る会に関しては「疑惑まみれのまま地位にとどまり続ければ、社会のモラル崩壊が続く」と述べ、退陣を要求した。

 首相は施政方針でこれらの疑惑や不祥事に触れず、きのうの答弁も従来の説明の域を出なかった。

 国民の不信の目を顧みないような態度そのものが1強政権のおごりであり、野党の追及は当然だ。疑惑に頬かぶりしたままでは、政権への信頼回復はほど遠い》(1月23日付北海道新聞社説)

桜を見る会を巡っては、招待者名簿の不自然な廃棄や公文書管理法に違反した取り扱いなど、新たな問題が次々と浮上しており、「1強体制のおごり」「官僚組織の忖度」とも指摘されている。

 政府は既に歴代の担当者を処分しており、けじめを付けたとの認識のようだが、沈静化には程遠い状況だ。

 招待者や推薦元についての野党の質問に、首相は個人情報を盾に答えなかった。首相の支援者が参加した夕食会に関し、疑惑解明の鍵とされる収支を記した明細書の開示についても、ホテル側の意向などを理由に拒否した。

 首相の説明は、桜を見る会の問題が浮上した昨年の臨時国会とほとんど変わっておらず、失望を覚える》(1月25日付徳島新聞社説)【続】