《(9月)23日に米ニューヨークで開かれた国連の気候行動サミットは、77カ国が二酸化炭素など温室効果ガスを2050年に実質排出ゼロにすることを誓った。一方、中国、インドは温室効果ガス削減の具体的な道筋を示さず、日米は登壇の機会すらなかった。地球温暖化対策の加速を目指して5年ぶりに開かれたサミットは、成果とともに主要排出国の鈍さが際立った》(朝日新聞デジタル2019年9月25日05時30分)
素朴な疑問であるが、人が生活する限り二酸化炭素は出る。温室効果ガスを実質であれ排出ゼロにするということは、77カ国は2050年までに消滅するということなのか。
当たり前であるが温室効果ガスを排出ゼロにすることなど不可能である。その不可能なことが平然と述べられているということは、これが「政治ショー」であることは明らかである。
研究者は研究費欲しさに温暖化を煽り、政治家は政治的優位を得ようと温暖化説を利用する。そういうことである。
《国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が先月公表した「海洋と雪氷圏に関する特別報告書」は、温暖化の進行による海水温の上昇により、降水量が増え、強い台風が頻発し、海流が変化して海の生態系が乱れ、今世紀末までに漁獲可能な魚の量が最大24%減少すると予測する》(10月12日付東京新聞社説)
これは単なる「予測」である。これが現実となる保証はどこにもない。否、こんな杜撰な「予測」を真に受けるのは間抜けとしか言い様がない。地球温暖化によって海水温が上昇し云々の話は「風が吹いたら桶屋が儲かる」ほどの因果関係でしかない。そもそも地球温暖化説は余りにも幼稚に過ぎる。
排出された二酸化炭素が地球を覆い地球が温室のようになって気温が上昇するという図式は、地球の気象を余りにも単純化し過ぎてしまっており、とても信頼に値するものではない。
《連続して襲来する強い台風や、サンマやイカの記録的不漁…。身の回りを見渡すだけで、その予測が遠い未来、遠い国のことではないのは明らかだ》(同)
強い台風も温暖化のせい、記録的不漁も温暖化のせいと何でもかんでも温暖化のせいでは信用できるはずがない。
そもそも地球温暖化は今はわずかな気温の上昇であっても、将来ホッケースティックのように急上昇するとされるものであり、現在の現象を現在の温暖化によって説明するのは無理がある。例えば、第二室戸台風にしても、伊勢湾台風にしても、日本に上陸した最大の台風は地球温暖化が言われる前の1960年前後のものである。
地球温暖化の騒動は、地球破滅を予言したとされた「ノストラダムスの大予言」と軌を一にするように思われる。信じる者は騒ぎ立てる。