保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

「非韓三原則」について(2) ~「報復」ではなく「優遇措置」をなくすだけ~

スマートフォンやテレビなどに使われる半導体関連材料について輸出手続きを簡略化できる優遇措置をやめる。法令順守が適切でない事案があり、輸出管理を徹底することにした。個別輸出ごとの申請が必要となり、これまでより輸出に時間がかかる。

 また、国と国の信頼関係に基づいて輸出管理を緩くする「ホワイト国」から韓国を外す。いずれも優遇措置をなくすだけであり、禁輸などの新たな規制ではない》(7月2日付産經新聞主張)

 <優遇措置>をなくすだけであって自由貿易から保護貿易に舵を切ったわけでも何でもない。一連の韓国の無礼や非礼を考えれば当然であろうが、逆にこれまで優遇してきたことの方がむしろ問題だと言うべきだ。

 日本は韓国に対してあまりにも甘すぎた。河野談話からも分かるように、日本には反日政治家が多すぎるのがその原因である。「従軍慰安婦」を巡る嘘談話を発した河野洋平氏はその後長年にわたって衆議院議長に居座り続けた。これは嘘談話を支持する政治家が国会を占拠していたことを意味する。

 河野談話を上書きして書き換えるとしていた安倍晋三首相は、むしろ軍の強制的関与を認めるかのような「70年談話」を発しもした。この問題の根深さを感ぜざるを得ない。

 いずれにせよ、今回の件で、韓国に対するおかしな優遇措置がなくなるのであれば、それはそれで結構なことである。

 小野寺五典・元防衛相は言う。

「日本政府が判断をしたの今回のこの物質に関してはこれは安全保障上、しかも禁輸しているわけではないんです、ちゃんと管理することが大切なんです、なんですが、例えばですね、例えば今回ウランの濃縮に使うようないろんな素材がありますが、その素材に関して例えばある企業が日本からこのくらい欲しいと、100欲しいと言われて、あっそうですね、今まで100出してたんです。

ところがよくみてみると100欲しいって言うけど、これ実際に工業製品に使う時には70ぐらいしか使ってないよな、残り30どうなんだろう的に思ったときに、これ全部ちゃんと使ってますよねって確認した場合、ふつうだったら韓国政府からはいこうですってくるじゃないですか、ところがなかなかちょっと聞くと最近のやりとりの中で韓国政府からなかなかそういう報告がこない。

そうすると、いや今まで信頼して出してたんだけど、それがちゃんと日本がこれはどうなんですかと聞いてもなかなか協議に応じてくれない。とすると、じゃぁやっぱり必要な量を何で必要なんですか、70欲しいんです、じゃ70出しましょうとか、そういう1つひとつ丁寧にチェックをして出すというそういうことに変えただけですので、何か意地悪して禁輸するわけではなくて、正確に必要なものを出す、それは国際的なやっぱりルールなんで、そのルールに基づいてやっている、やるということにしたということなんだと思います」(BSフジ『プライムニュース』7月5日放送)【続】