保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

「森友問題」問題について(1) ~籠池氏を利用する左寄りマスコミ~

世に「三百代言」なる言葉がある。「論法が巧妙で、しばしばもっともらしいことを言う人」、つまり「詭弁(きべん)家」のことである。いい加減なことを明朗に語る籠池氏はまさに「三百代言」と呼ぶに相応しい人物であろうと思われる。

《国や大阪府・市の補助金をだまし取ったなどとして詐欺と詐欺未遂罪に問われた学校法人「森友学園」前理事長、籠池(かごいけ)泰典被告(66)と妻の諄子(じゅんこ)被告(62)に対する大阪地裁の6日の初公判で、籠池被告は意見陳述書を読み上げ、「口封じのための国策捜査」と述べた。

 籠池被告は「私と家内を国策捜査し、国策逮捕し、人質司法として300日間も国策勾留したのは口封じ」とし、「官邸からの意向と官邸への忖度(そんたく)で財務省が動き、(大阪府の)私学審議会が大阪府知事の意向を受けて動いた重大な事件だったが、国民の目をそらせるために(夫妻を)別件逮捕した」と主張。小学校の建設や開校については「多くの政治家が賛同したが、値引き問題が勃発し、安倍(晋三)首相は保身にかじを切った」とした》(2019.3.6 15:34産経WEST

 実力政治家の威光をちらつかせ恫喝紛いで国有地を買い叩いたのを、<官邸からの意向と官邸への忖度(そんたく)で財務省が動き、(大阪府の)私学審議会が大阪府知事の意向を受けて動いた>などと責任転嫁して恥じないのが籠池という人物である。

 否、安倍追い落としに使えるということで、裏どりもそこそこに、このような人物の発言をただ垂れ流し、一地方の問題を国の問題に仕立て上げた反安倍マスコミこそが「首魁(しゅかい=悪事を企む中心)」と言うべきである。

《森友問題を巡る疑惑の全体像は、より広く、深いことだ。

 財務省はなぜ、省の内規から外れた特例で学園と国有地の貸し付け契約を結んだのか。その後、土地の鑑定価格から8億円余、8割を超える値引きをして学園に売却したうえ、価格を非公開にしたのはなぜか。決裁文書の改ざんという不正をしてまで、何を隠そうとしたのか。

 公平であるべき行政が大きくゆがめられたと言うしかない。公金の出入りをチェックする会計検査院にうその資料が出され、国会でも改ざんした資料の提出と虚偽答弁が重ねられた。

 その結果、国会が果たすべき行政監視の役割は妨げられ、機能しなかった》(37日付朝日新聞社説)

 社会の出来事は何であれ相互に連関しており、一地方の問題も手繰(たぐ)っていけば国の天辺(てっぺん)にまで辿(たど)り着けなくはない。が、「風が吹いたら桶屋が儲かる」かのような因果関係で政権を批判するのは筋違いも甚だしい。

 朝日社説子は

《民主主義の根幹が揺らいでいる》(同)

と言うが、それは朝日の考える<民主主義>が「安普請(やすぶしん=安い費用で建てた粗雑な造りの家)」だからではないか。【続】