マスコミ
私が許せないのは、反安倍マスコミのみならず、親安倍マスコミも同調し批判していることである。 《政治資金の透明化を目指した法律が、日本のリーダーの足元で踏みにじられていた。安倍前首相は猛省し、説明責任を尽くさねばならない》(12月25日付読売…
《「桜を見る会」の前夜祭の費用を安倍前首相側が補填(ほてん)していた問題で、東京地検は安倍氏を不起訴とし、公設第1秘書を政治資金規正法違反(不記載)の罪で略式起訴した》(12月25日付朝日新聞社説) 各紙社説はここぞとばかりに食って掛かる。…
《最高裁は平成27年、夫婦が同じ姓を名乗る民法の規定について合憲とした。夫婦が同一姓にすることは社会に定着し、「家族の呼称として意義がある」と認めた。 判決の中では、姓を変えることの不利益は、旧姓の通称使用が広まることで「緩和され得る」とし…
《「1票の格差」が最大3・00倍だった昨年7月の参院選は投票価値の平等を定める憲法に違反するとして2つの弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟で、最高裁大法廷は「合憲」とする統一判断を示した。 全国14の高裁・高裁支部の判断は16件中14件が…
《方針転換の理由について、知事は「命と環境の両方を守ってほしいという民意だ」と説明した。苦渋の決断だったのだろうが、災害が起きるまで具体的な治水対策を講じることができなかった責任は重い》(11月22日付中國新聞社説) 蒲島知事が責任をとらな…
《国は今回、ダムがあれば浸水は6割減ると試算した。推進したい国の試算は過大になりがちだ。 一方、ダム中止を受けて検討した複数の代替策は、事業費が最大1兆円を超え、工期も50年以上とされたことから具体化できずにいる。これらの試算も妥当なのか、…
《日本の科学研究が軍事と距離を置くのは、平和国家として当然であり、歴史の教訓でもある。 軍部とそれに迎合する政治家が学問や表現の自由を弾圧して破滅的な戦争に突き進み、国民に大きな犠牲を強いて、塗炭の苦しみを与えた。政治家はその重い事実を決し…
《軍事研究を強いるという真の狙いが明らかになってきた。日本学術会議が推薦した会員候補のうち6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題。総合的、俯瞰(ふかん)的判断と言い、真の狙いを隠すのは国民を欺(あざむ)く。(中略)。国会が決めた法律の趣旨を…
《首相の国会答弁が虚偽だったら、審議の前提は崩れ、立法府の行政に対するチェックも働かなくなる。政治への信頼を揺るがす深刻な事態だというのに、菅首相には、その危機感も反省もみられない。 きのうの衆参両院の予算委員会の集中審議で焦点となったのが…
「GO TOキャンペーン」、「桜を見る会」、「学術会議人事介入」。これらのどれにもまったく触れないのも異様であろうが、これを三幅対(さんぶくつい)で論難するのもまた異様である。 そして「GO TO・桜・学術会議」を一組にし、嬉々(きき)として難じるの…
「シナ」という言葉は侮蔑語ではない。英語のChinaと同系統の言葉である。が、おそらくほとんどの戦後日本人が洗脳され「中国」と呼ばされてしまっている。 逆に「中国」は「世界の中心の国」という意味であり、このように呼ぶことは日本が「シナ」の支配下…
《当時を知る人びとの証言が、貴重な価値をもつのは論をまたない。しかし、個々の体験の証言を取り上げるだけでは歴史の全体像は把握できない》(7月9日付朝日新聞社説) これはその通りだ。このことが分かっていたなら、「従軍慰安婦」の虚報はなかったは…
《5年前に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」に関する展示をめぐり、日本と韓国の間で摩擦がおきている。戦時中の徴用工の説明について、日本側が十分な対応をしていないからだ》(7月9日付朝日新聞社説) 日韓で様々な軋轢(あつれき)…
《新型コロナの流行への対応は、ちぐはぐだったと言わざるを得ない。 2次にわたる大規模な補正予算で様々な給付措置を実現したものの、煩雑な手続きや、支給の遅れに批判が集中した。マスクの一律配付や、首相が寛(くつろ)ぐ動画の配信に、違和感を覚えた…
《第2次安倍政権は、国民に次々と期待を振りまく政策を展開した。 発足早々、大規模な金融緩和や財政出動など「三本の矢」からなる「アベノミクス」でデフレ脱却を掲げ、経済成長への期待から株価は上昇した。円高傾向も反転した。 だが実質所得は伸びず、…
《長期政権は「安倍一強」とも呼ばれる政治状況を生み、与党議員や官僚らの間に、首相ら政権中枢に過度に配慮する忖度(そんたく)をはびこらせた。 格安での国有地売却が問題視された森友学園を巡る問題では、官僚機構のトップとして君臨してきた財務官僚が…
《選挙で得た数の力に物言わせて進めたのは、国民の知る権利を脅かす特定秘密保護法、集団的自衛権の行使を認める安全保障法制の制定だった。 治安維持法の再来とされる「共謀罪」法も忘れてはならない。 いずれも国民に正面から訴えて信任されたとは言えな…
安倍晋三首相が体調の悪化を理由に辞意を表明した。これを受け各紙社説は安倍政権の総括を行っている。が、権力批判は「正義」とばかりに罵詈雑言(ばりぞうごん)が飛び交っている。口角泡を飛ばす姿は、もはや「病的」と言うに相応しい。 ― 〇 ― 《首相在…
《敗戦から75年の日に、安倍首相に近い3人を含む4閣僚が靖国神社に参拝した。自らは参らず、自民党総裁として玉串料を奉納するにとどめたとはいえ、政権全体の歴史観が問われる事態である》(8月16日付朝日新聞社説) 朝日の歴史観が絶対的なものであ…
《内閣府が17日に発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質で前期比7.8%、年率換算では27.8%それぞれ減った。 減少率はリーマン危機直後の09年1~3月期(年率17.8%減)を超え、景気の体感に近い…
《国有地はなぜ大幅に値引きされて売却されたのか。公文書の改ざんは誰が何のために指示したのか―。森友学園をめぐる疑惑は、核心がいまだ解明されないままだ。「済んだこと」にさせてはならない》(7月12日付信濃毎日新聞社説) 社説の見出しには<「済…
「経世済民」(世の中をよく治めて人々を苦しみから救う)が解らないマスコミが多過ぎる。 《政府は楽観的な見通しを排し、財政再建に向けた道筋を描き直すべきだ》(8月2日付読売新聞社説) 《現実に即した財政再建の目標や道筋を再検討すべきだ》(8月…
東京新聞の言い訳がましい社説が面白い。 《明治以来、治水の基本はダムと堤防であり、水を河道の中に治めることに力を入れてきた。治水工事をすればするほど、流域の水は河川に集中し、流量は増加する。近年の頻繁な豪雨はそれに拍車をかけ、毎年のように大…
《記録的な豪雨が九州を襲った。数十年に1度の雨が各地で降り、被害が広範囲に及んでいる》(7月7日付毎日新聞社説) まずは球磨川の氾濫である。 《熊本県南部を半円を描くように流れる球磨川は、山間の盆地や狭い谷を抜ける。「日本三急流」の一つに数…
《東京都知事選は小池百合子氏が圧勝し、再選を果たした。一極集中がさらに進み、地方にも大きな影響を与える首都の選挙としては、論戦があまりに低調すぎたと言わざるを得ない》(7月7日付山陽新聞社説) 確かに<論戦があまりに低調すぎた>感は否めない…
《感染再拡大への備えや政府対応の遅れ、政権を取り巻く疑惑の解明など課題は山積している。国民に長期戦への覚悟を求めながら、丁寧な説明をせず、議論を避ける。閉会を急いだ安倍政権の姿勢は、国民を代表する立法府の軽視にほかならない。 閉会中も国会は…
《空前の危機への不断の対処が政治に求められている。国会閉会はその使命を放棄したに等しい》(6月18日付北海道新聞社説) 成程、不断の対処が政治に求められているのだとしても、国会での<不断>の議論が求められているわけではあるまい。 《安倍首相…
《通常国会が会期を延長せず、きのう閉会した。新型コロナウイルスの感染拡大で、国民の暮らしや仕事が脅かされ、政治の役割は増しているにもかかわらず、国会はなぜ、国民から負託された役割を果たそうとしないのか》(6月18日付東京新聞社説) なので臨…
通常国会が会期を延長せず閉じられたことについて各紙社説は悪口雑言(あっこうぞうごん)を並べ立てる。 《延長を拒む理由は明らかだ。 後手に回るコロナ対策への不満や検察人事問題などから安倍晋三内閣の支持率は急落している。 最近では持続化給付金の不…
《コロナ禍で仕事を失うなど生活に困る人が増えるなかでも、とりわけ厳しい状況にあるのが日本で就労する外国人だ。一方的に労働契約を打ち切られるなど不当な扱いを受ける例もめだつ。「外国人との共生」が看板倒れにならぬよう、支援の強化が求められる》…