保守論客の独り言

社会の様々な問題に保守の視点で斬り込みます

朝日社説の路線変更について(1)シナに反論する朝日社説

(連載中の「8月15日「終戦記念日」社説を読む」は中断します) 朝日がシナ(China)に対し反論するなんて夢にも思わなかった。購読者数が激減し、このままでは近い将来会社を畳まねばならなくなることを憂慮し、起死回生を図らんと最後の「勝負手」を放…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(14)産經主張その3

極めて考えにくいことだが、全核保有国が同時に核廃絶に踏み切っても、その後、どこかの国や勢力が核武装すれば万事休すだ。(産經主張) だったらどうして<廃絶や軍縮の願いを発信するのは当然>などと言うのか。核廃絶の願いを発信しつつ、核を廃絶すれば…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(13)産經主張その2

今の日本が悲劇を防ぐために抜かりなく取り組んでいるかといえば疑問である。それを痛感させられたのが、広島と長崎の原爆忌だった。 広島平和宣言は、「核による威嚇を行う為政者がいる」として、「世界中の指導者は核抑止論は破綻」している点を直視するよ…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(12)産經主張その1

78回目の終戦の日を迎えた。日本は先の大戦で、軍人、民間人合わせて310万人の同胞を喪(うしな)った。すべての御霊(みたま)安らかなれと鎮魂の祈りを捧(ささ)げたい。(産經主張:「首相は核抑止の重要性語れ 悲劇を繰り返さぬために」) 産経新…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(11)東京新聞その2

時の権力機構は耳を貸さなかった。東条英機陸相は「戦は計画通りにいかない。君たちの考えは、意外裡(り)の要素が考慮されていない」と評したといいます。(東京新聞社説) 東條は、実際には、次のように言っている。 「諸君の研究の労を多とするが、これ…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(10)東京新聞その1

41(昭和16)年夏には既に敗戦は事実上、定まっていた、という見方もあります。 その年の4月、政府は内閣総力戦研究所を本格始動します。猪瀬直樹著『昭和16年夏の敗戦』によれば、招集されたのは、いずれも30代の官僚や軍人、民間人ら30余人。よ…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(9)読売社説

戦後の日本は、日米同盟と国連中心主義を外交・安全保障の基軸とし、平和国家としての道を歩んできた。(読売社説「終戦の日 ウクライナが示す平和の尊さ」) が、<国連中心主義を外交・安全保障の基軸>としたなど「妄想」も甚だしい。そもそも<国連中心…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(8)朝日社説その8

《中国共産党は急速度で実力を備へて来たが、極東革命のためにどうしても叩きつぶきねばならないのは日本と、米、英をバックとする蒋介石政権だ。だから、こゝでは先づ支那大陸に野心を持つ日本と、米英の番犬的存在たる蒋介石軍閥政府を全面的に噛み合せる…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(7)朝日社説その7

《吾々のグルーブの目的任務は、特にゾルゲから聞いた訳ではありませぬが、私の理解するところでは広義にはコミンテルンの目指す世界共産主義革命遂行の為、日本に於ける革命情勢の進展と、之に対する反革命の勢力関係の現実を正確に把握し得る種類の情報、…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(6)朝日社説その6

尾崎秀実は、逮捕後の訊問(じんもん)に、次のように答えている。 《日本は終局に於て英米との全面的衝突に立到(たちいた)ることは不可避であらうことを夙(つと)に予想し得たのであります》(『現代史資料(2) ゾルゲ事件(2)』(みすず書房):5 …

8月15日「終戦記念日」社説を読む(5)朝日社説その5

尾崎秀実(おざき・ほつみ)は、如何なる思想の持主であったか。 《近来私の世界状勢判断の中心点をなして来たものは第2次世界戦争が不可避であるという点でありました》(『尾崎秀実集 第4巻』(勁草書房):上申書(1)、p. 297) このように尾崎が考え…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(4)朝日社説その4

自由には秩序がなければ成立しない。 《せいぜい、鬘(かつら)師か風呂屋なら、誰がなろうと客にとって大きな支障はないだろう。しかし、薬剤師や医者はどうだろう。もししかるべき大学を出る必要がなくなったら、患者はやぶ医者や偽医者の思いのままになっ…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(3)朝日社説その3

戦後、再出発した日本の自由と平和は、周辺地域の犠牲に支えられたといってよい。 中国と対峙(たいじ)する台湾や北朝鮮と接する韓国は、冷戦の「防波堤」の役割を負わされ、自由は軽んじられた。米国を後ろ盾とする独裁政権が、異議を唱える労働者や学生ら…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(2)朝日社説その2

最後に、当時日本の統治下にあった台湾と朝鮮である。「両国」は、社会的に遅れていたからこそ日本の統治下に置かれることになったのであって、残念ながら「秩序ある自由」というものが存在し得る段階にはなかったと言うべきだろう。無い自由は奪えないし、…

8月15日「終戦記念日」社説を読む(1)朝日社説その1

日本は「アジアの民族に自由を与え、自由を保護する地位」にある――。重光は当時、手記にそう書きつけた。 41年8月に英米首脳が発表した「大西洋憲章」が、各国の自由、すべての人々の解放を掲げたことへの対抗だった。少なくとも重光にとって、目下の戦争…

マスクを着用し続ける日本人について(5)

そうこうしているうちに、とんでもない情報が舞い込んできた。テレビでお馴染みの峰宗太郎医師が山中浩之氏との共著で次のようなことを言っていたのである。この本は、2020年12月に刊行されており、本来もっとワイドショーなどでも取り上げられてもよ…

マスクを着用し続ける日本人について(4)

ワクチンは安全だから打って打って打ちまくれ式の、 《愛知県は17日、新型コロナウイルスワクチンの2回目分の「在庫」を抱えず積極的に接種を進めるよう市町村に文書で依頼した。在庫量や接種実績を調査し、調整枠分の配分に反映させる。大村秀章知事は「あ…

マスクを着用し続ける日本人について(3)

感染者数が爆発しているとマスコミが煽(あお)るから、世間は「第7波」に大童(おおわらわ)である。が、マスコミは「新規感染者数」と言うけれども、実際は「PCR検査陽性者数」である。実際、厚生労働省は「陽性者」として公表している。 (国内の発生…

マスクを着用し続ける日本人について(2)

そもそもPCR検査は、新型コロナ感染症に用いるべきものではない。 《新型コロナウイルスのPCR検査は上咽頭,唾液に含まれる遺伝子の断片を増幅して検出する検査で,新型コロナウイルスの活性を調べるものではないということである。ウイルスの断片を増幅…

マスクを着用し続ける日本人について(1)

「新型コロナ騒動」前、冬場、風邪もひいていないのにマスクをする習慣が日本人にあっただろうか。風邪をひいている人がマスクをするのは分かる。が、風邪をひいていない人が何故(なにゆえ)にマスクをするのだろうか。マスクは風邪の空気感染を防ぐもので…

【最終稿】半藤一利氏が秋篠宮悠仁殿下の家庭教師だった⁈(2) ~『昭和天皇独白録』を読むべし~

《半藤氏が「質問がありますか?」と聞くと、悠仁さまは手を挙げて「アメリカはなぜ広島と長崎に原爆を落としたんでしょうか?」と質問した。 「質問を受けて、これはなかなか難しいぞ、と思いながらも丁寧に答えましたよ。細かいことは忘れてしまいましたが…

半藤一利氏が秋篠宮悠仁殿下の家庭教師だった⁈(1) ~宮内庁は左寄り?~

「昨年、当時の天皇陛下の侍従から、『秋篠宮悠仁(ひさひと)殿下に、太平洋戦争はなぜ起こったのかを、わかりやすく話してください』という依頼があった。ですが、私は最初断ったんです。だって相手は小学校6年生の坊やですよ。そんな幼い子に単純明快に話…

「外来種」の規制の強化が必要だ

《アメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)を「特定外来生物」に指定する方向で、環境省が検討を始めた。 外国由来で、生態系や人間の生命・身体、農林水産業に被害を与える恐れがある生物のことだ。国内で繁殖しないよう、野外に放つのはもちろん飼育…

太陽光発電、既存の施設検証が先だ(2) ~自然、生態系を守れ!~

《太陽光は、風力発電などと比べて短期間で導入できる。12年から始まった固定価格買い取り制度によって急増してきた。 その結果、国土面積あたりの設備容量は世界一となったが、適地が残り少なくなっている。さらに拡大するのは容易ではないとの指摘が多い…

太陽光発電、既存の施設検証が先だ(1) ~CO2を出し人権侵害してパネル製造~

《温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーを大幅に増やすには、太陽光発電の活用が鍵になる。課題を着実に解決しつつ、拡大への工夫を重ねていく必要がある》(8月30日付読売新聞社説) どうして<再生可能エネルギー>を大幅に増やさなければならな…

縄文遺跡群の世界遺産登録とアイヌ

《津軽海峡を挟む「北海道・北東北の縄文遺跡群」がきのう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。 遺跡群は函館、千歳両市などの道内6遺跡と、青森市の三内丸山遺跡などの計17遺跡で構成する。1万年以上もの長期間、農耕を伴わ…

自民党総裁選:読売社説(2) ~公正さを欠く社説~

《河野氏は将来、太陽光発電などの再生可能エネルギーで日本の全電力を賄うことは「絵空事ではない」と主張した。原子力発電所については、耐用年数となったものは廃炉とし、「いずれゼロになる」との考えを示している。 しかし、再生エネは天候などに発電量…

自民党総裁選:読売社説(1) ~批判するのが偉いのか~

《安倍前内閣の経済政策「アベノミクス」のどこを引き継ぎ、どこを変えるかが争点の一つだ》(9月22日付読売新聞社説) 気になるのは、社説子自体が「アベノミクス」をどのように評価しているのかが見えないことである。「アベノミクス」は看板としては「…

自民党総裁選:「『負の遺産』にけじめを」という朝日社説(2) ~真相究明よりも政権批判~

《公文書の改ざんという前代未聞の不祥事であるにもかかわらず、真相解明が不十分で、政治家は誰も責任をとらなかった森友問題への対応は試金石といえる》(9月18日付朝日新聞社説) おそらく「安倍晋三前首相が指示して公文書を書き換えさせた」という話…

自民党総裁選:「『負の遺産』にけじめを」という朝日社説(1) ~横柄な朝日~

《直面する諸課題への処方箋(しょほうせん)を競うのはもちろんだが、9年近く続いた安倍・菅政権の功罪を総括し、「負の遺産」にけじめをつけることが、国民の信頼回復には欠かせない》(9月18日付朝日新聞社説) 政治とは<処方箋を競う>ようなもので…